西岡剛 侍ジャパンの劇的サヨナラ勝利に「攻めの監督の采配が的中」村上の一打に「親心になりますね」

[ 2023年3月21日 12:55 ]

西岡剛
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 ロッテ、阪神や大リーグで活躍し、現在はプロ野球独立リーグの「北九州下関フェニックス」で選手兼監督を務める西岡剛(38)が21日、「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜前10・25)に出演。野球日本代表「侍ジャパン」が20日(日本時間21日)、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝・メキシコ戦を戦い、6-5と劇的なサヨナラ勝利で決勝進出を決めたことについてコメントした。

 4-5の9回にドラマは起きた。先頭の大谷が右中間二塁打で出塁。続く吉田が四球を選び、無死一、二塁。村上の中越え二塁打でサヨナラ勝ちした。

 中盤までは苦戦を強いられた。先発の佐々木朗が0-0の4回、2死から連打で一、二塁のピンチを招くと6番、L・ウリアスに先制の3ランを被弾。3回までは安定してアウトを積み重ねていただけに、痛恨の1球となった。

 打線もメキシコ投手陣攻略の糸口をなかなか見いだせずにいたが、7回2死一、二塁、吉田が起死回生の同点3ラン。直後に勝ち越しを許したが、3-5の8回1死二、三塁、代打・山川の左犠飛で1点差に。粘りを見せ、最終回の劇的サヨナラ勝ちにつなげた。

 2006年の第1回WBC優勝メンバーでもある西岡は「いやもう解説ないですよねもう。感動しかないので、解説しがたいのですが」と興奮気味。それでも「初回から佐々木朗希選手が飛ばしまくってましたよね。前回の大谷選手と同様、長いイニング投げるとかそういうことじゃなく、もう1イニング、1イニング抑えていくんだっていう気迫が見えましたよね」とコメントした。

 「そしてあと4回、先、点取られたんですけど、7回の吉田選手の一振りで追いつく。もうちょっとありえないですね。この試合は」と興奮気味に話した。

 また、村上のサヨナラ打については「きょう1日、この打席に立つ前っていうのは本当に村上選手もふがいなかったと思いますし、凄くプレッシャーと不安の中で立った打席だったと思うんですよ。でもそれに打ち勝った村上選手の一振りっていうのはもう日本国民中の皆さんを幸せにしてくれましたよね。ハッピーな日にしてくれましたよね」と目を細めた。

 準々決勝から打順が5番となったことは大きかったかと問われると、「そうなんですが、この場面、吉田選手がフォアボールで一塁へ歩きましたよね。同点になればタイブレークって延長戦があるんですよ。でも栗山監督は吉田選手に変えて周東選手を一塁に入れてるんですよ。ていうことはバッターからすると、村上、ここで決めろよっていう栗山監督の意志をはっきりと表示したので、それに応えた村上選手という場面で。本当にこの場面っていうのはいろんなものが含まれましたね」と説明した。

 栗山監督にとっても勝負の場面だったかと聞かれると、再び「そうなんですよ。吉田選手ももし延長になればまた打たなければいけないんですよね。でも変えたんですよね。周東選手に一塁のランナーを。逆転のランナーなんですけど。その時点で栗山監督からすると村上選手決めてくれっていう願いが込められた場面ですね」と強調。「勝負で打ちましたね。僕からすると吉田選手打席立てないじゃんってなったんです。でもこのイニングでいってくれという攻めの監督の采配が的中しましたね」と称賛した。

 村上にここで一本出たことが本当にうれしいと振られると、「なんかもう親心になりますね」とうれしそうに語った。

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2023年3月21日のニュース