桝太一氏「すごいな、NHK！」　日テレ番組で“禁断コラボ”NHK撮影チームの技術力を絶賛

NHK「ダーウィンが来た！」に出演した桝太一氏（C）NHK
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　元日本テレビアナウンサーで同志社大助教の桝太一氏（41）が、12日放送の同局系「ザ！鉄腕！DASH！！」（日曜後7・00）に出演し、異例のコラボに心躍らせる場面があった。

　テレビ放送70周年を記念した「NHK×日テレコラボウィーク」が、この日からスタート。「DASH！！」は、NHKの自然番組「ダーウィンが来た！！」（日曜後7・30）の撮影チームとともに、横浜の海でマハゼの生態を観察した。両番組は同じ日曜午後7時台に放送されており、ライバル番組同士の“禁断のコラボ”となった。

　撮影の舞台は、横浜市内の東京湾。この海は、09年に番組内で「TOKIO」が海の美化活動を開始した場所で、当初はヘドロだらけで異臭漂う海だった。地元有志の協力も得て、14年かけて環境改善に取り組んだ結果、今では海洋生物も住めるようになり、東京湾名物だったマハゼも戻って来たといういきさつがある。

　巣穴掘りや産卵場所など、生態に謎も多いマハゼの生殖活動の様子を撮影するため、「DASH！！」チームに「ダーウィン―」の水中撮影のスペシャリストが合流。世紀の瞬間を収めようと、最新鋭の撮影機材を大量に持ち込み、1000時間を超える撮影を協力して行った。

　「ダーウィン―」に放送開始当初から関わるNHK自然科学部ディレクター岡部聡さんは、「生き物番組なので、撮れない過程を楽しむ番組じゃなくて、撮ったものを楽しむ」と言い切り、失敗は許されないとの気概を見せた。一方、「DASH！！」では数々の失敗場面も放送してきただけに、桝氏は「『DASH！！』は撮れない過程をオンエアしすぎなんですよ」と苦笑い。「もし今回、マハゼが撮れなかったら、このコラボなしですか？」と尋ねると、岡部さんは「そうですね」と笑った。

　潜水歴20年の桝氏も実際に海に潜り、潜水カメラマンの基本動作のレクチャーを受けた。泥が舞い上がらないように、カメラを下にして体を逆立ちさせるような、アクロバティックな体勢にも挑戦。「しかし、苦しいなあ、これ。きつい、きつい、めっちゃつらい」と悪銭苦闘し、「すごいな、NHK！」と、プロの撮影技術に感心しきりだった。

　撮影ではマハゼのオスをめぐり、2匹のメスが体をぶつけ合って争うような場面の撮影にも成功。桝氏は「メス同士がやってるんだ。これ、結構な発見じゃないですか？」と興奮気味に話していた。

　「NHK×日テレコラボウィーク」は、両局の垣根を越えて番組同士がコラボ。この日はこの日は日テレ「笑点」にNHK「チコちゃんに叱られる！」のMCチコちゃんが出演した。ほか、日テレ「行列のできる相談所」（日曜後9・00）は、NHK「NHKのど自慢」（日曜後0・15）と異色のコラボを行う。