王将戦 第6局が再開 羽生善治九段、封じ手は「3四銀」

[ 2023年3月12日 09:08 ]

<第72期王将戦第6局・第2日目>正立会人の深浦九段(左)が封じ手を開封し、指す羽生九段。右は藤井王将(撮影・河野 光希)
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 将棋の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=に羽生善治九段(52)が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第6局が12日午前9時、前日から行われている佐賀県上峰町の「大幸園」で再開された。

 午前8時44分、挑戦者の羽生が「おはようございます」とあいさつし、対局室に入室。2分後に藤井が姿を見せ、対局1日目の指し手を再現した。羽生が1日目に封じた59手目を、立会人の深浦康市九段(51)が開封。封じ手は「3四銀」だった。

 史上最年少5冠の藤井と、永世7冠の資格を持つ羽生による世紀の対決の第6局。先手羽生、後手藤井で始まった対局は、両者強気で譲らぬ「角換わり相早繰り銀」に。にらみ合いが続く中、藤井の50手目△7四角の攻防手から懸念されていた2二の壁銀を解消。羽生は陣形を整え、局面は嵐の前の静けさとなっている。2日目はお互いの角の働きがポイント。藤井が打った角がより効いてくるのか、羽生の持つ角がうまく刺さるのか。1つの分岐点となりそうだ。

 ここまでの消費時間は先手の羽生が3時間56分、後手の藤井が3時間31分。持ち時間は各8時間。

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