【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第9話 家康、決して忘れぬ…悔恨の涙 正信の“最後”の悪知恵

[ 2023年3月12日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第9話大河絵 家康、決して忘れぬ…悔恨の涙 正信の“最後”の悪知恵
Photo By スポニチ

 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は12日、第10話が放送される。

 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 先週の第9話は「守るべきもの」。身近な家臣さえ信じられなくなり、引きこもる松平家康(松本潤)を、鳥居忠吉(イッセー尾形)が訪ねてくる。たとえ裏切られても信じ切るか、疑いがある者を切り捨てるか、二つに一つ。そう問われた家康は“ある決意”を固める。激戦の末、家康は三河一向一揆を鎮圧。一向宗側の軍師だった本多正信(松山ケンイチ)とついに対峙し、三河から追放した。

 「過ちを犯したのは、殿だから。殿は、阿弥陀仏にすがる者たちの心をご存じない。仏にすがるのは、現世が苦しからじゃ。生きているのがつらいからじゃ。殿が、おまえが、民を楽にしてやれるのなら、誰も仏にすがらずに済むんじゃ」「この大たわけが!悔いなければならぬのは、殿でござる」

 守るべきものとは…裏切りの理由を語り、思いのたけをぶつける正信。多くのものを失うだけの三河一向一揆。家臣とは…鳥居忠吉の“最後の小言”、追放を命じられた正信の“最後の悪知恵”。

 「とうに悔いておる」「だが、この国を立て直さねばならぬ。そのために、過ちをすべて引き受け、わしは前へ進む」

 民と家臣を守る。涙の決意を胸に前に進む家康を石井さんが描く。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月12日のニュース