“羽生応援団”自認の勝又清和七段「藤井さんが恐ろしい!」連発 でも「見事に復活」同世代の星称える

[ 2023年3月12日 19:29 ]

第72期王将戦第6局で投了し、藤井聡太王将(右)に対し一礼する挑戦者の羽生善治九段
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社ほか主催)第6局は11、12の両日、佐賀県上峰町の「大幸園」で指され、藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が羽生善治九段(52)に88手で勝利し、通算4勝2敗でタイトルを防衛した。

 対局場の報道控え室には“羽生応援団”を自認する勝又清和七段(53)が来訪。対局の様子をモニターを通じて見守りながら、立会人の深浦康市九段らと展開を見守った。

 絶句したのが藤井が72手目に[後]5七銀を指した瞬間。形勢が不利だった羽生が、直前の指し手で攻め合いに何とか活路を見いだそうとしたが、それすら許さないという激しい一手に「藤井さんが恐ろしい!」を連発。その後も「羽生さんはいろんな手を尽くしていたんですが…。相手が藤井さんでさえなければ」と悔しがった。

 ただ、今回の王将戦七番勝負を前に「羽生さんは藤井さんとの対局を本当に楽しみにしていた」ことを明かしながら、挑戦者決定リーグで“天敵”の豊島将之九段や渡辺明名人らを次々に破って全勝で挑戦権を獲得したことで一時の不振を脱却して「見事に復活した」姿を見たと同世代棋士として称賛。それだけに「藤井さんは凄みが図抜けているけど、何とか第7局が見たかったなあ」と最後まで残念そうだった。

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