藤井王将が羽生九段に88手で勝利し防衛「難解な将棋が多く大変なシリーズだった」世紀の一戦4勝2敗で幕

[ 2023年3月12日 15:57 ]

<第72期王将戦第6局・2日目>熟考する藤井王将
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社ほか主催)第6局は、11、12の両日、佐賀県上峰町の「大幸園」で指され、藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が羽生善治九段(52)に88手で勝利し、通算4勝2敗でタイトルを防衛した。

 圧巻の指し回しで、世紀の一戦を制した。先手羽生、後手藤井で始まった対局は、両者強気で譲らぬ「角換わり相早繰り銀」に。お互いの駒の連携や働きの差がポイントの戦いだったが、藤井のセンスがキラリ。特に差が出たのは角と金の使い方。藤井の角と金は生き生きとした展開が続いたが、対する羽生の角金は辛抱続き。終始優勢だった藤井が押し切る形での勝利となった。

 藤井王将は世紀の一戦を終え淡々と「(初防衛の)意識はしていなかった。難解な将棋が多く大変なシリーズだったが、その中で結果を出せた」と振り返った。

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