“野人”岡野雅行氏 「ジョホールバルの歓喜」の裏話にスタジオ爆笑 岡田武史監督からの言霊とは…

[ 2022年11月26日 12:22 ]

岡野雅行氏(2018年撮影)
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 「野人」の愛称で知られるサッカー元日本代表の岡野雅行氏(50)が25日放送のフジテレビ「人志松本の酒のツマミになる話」(金曜後9・58)に出演。日本代表を初めてFIFAワールドカップ(W杯)に導いた「ジョホールバルの歓喜」での裏話を披露した。

 当時、一度もW杯出場の経験のなかった日本は98年W杯フランス大会アジア第3代表決定戦でイラン代表と激突。試合は点の互いに点を取り合い2―2のまま、ゴールデンゴール方式(※ゴールが決まった時点で試合終了)の延長戦へと突入。FW岡野は延長開始と同時に途中出場した。

 岡野は何度も決定機を迎えるも決めきれず。多くのサポーターを苛立たせるプレーが続いたが、延長後半13分にMF中田英のシュートのこぼれ球に反応。スライディングしながら右足で押し込み、岡田武史監督のもと、日本代表に初のW杯切符をもたらした。この劇的な勝利は「ジョホールバルの歓喜」として日本サッカー界の語り草となった。

 この日、“言霊”について話をする中、岡野氏は「予選はずっとメンバーに入れてもらっていたんですけど、1回も試合に出たことがなくて、さすがに僕がストレスが溜まっていて、岡田さんの部屋に行って“なんで出してもらえないんですか?”って言ったら、“お前は秘密兵器だ”と。そこから僕は単純なんで、調子に乗るわけですよ。もう嬉しいですよ」と指揮官の一言が支えになったという。「それで結局、プレーオフでイランとやったときに、延長から試合に出て、ゴールを決めた。言葉があって、(そういう)場面をいただいた」と振り返った。

 スタジオの面々がその話に感心する中、「アンタッチャブル」の柴田英嗣から「出るの嫌だったんでしょ?」と思わぬエピソードが飛び出し、岡野氏も「嫌ですね」と認めた。「あのときは、日本がなかなか勝てなくて、日本中から叩かれて、国立競技場を囲まれたり、いろいろあって、みんな精神的にも肉体的にも大変だったんです。みんな胃薬飲みながらやってたんですけど、日本が1点取って、後半逆転されるわけですよ。その時は秘密兵器じゃないですか。悩んでいる岡田さんの前をスライディングとかして“出せ!秘密兵器しかいないだろう”と。岡田さんが“フォワードを2人変える”ってなって“来た!”と!ユニフォームに着替えて、出ようと思ったら“城(彰二)、呂比須(ワグナー)”って言うわけです。自分の出番なくて、ふてくされてたんですけど、同点になり、そしたら、雰囲気が変になってきて、周りのサポーターも、ドーハの悲劇になってきて“やばいよ!”ってなってきたんで、もうこの試合は関わるのはやめようと思ったんです」とまさかの告白にスタジオはあ然だった。

 これには「ダウンタウン」の松本人志も「全然、野人じゃねぇじゃん!」とツッコミ。それでも、岡野氏は「関わったらヤバいわけですよ。何、言われるか分からない。だから、僕は応援に回って、(アピールするのも)やめました。ドクターの陰に隠れて、ハァ… ヤベえ、ヤベえみたいな、感じだったんですよ。延長に入って、一応、ゴール裏でアップするんですけど、その瞬間に岡田さんが“岡野”って言ったんですよ。そこは秘密兵器はやめましょう…みたいな、後ずさりしました」と苦笑。そんな状況のため、試合に出ても「何してるかわからなくて」と回顧。「(ゴールを)4回外して、チームメートも、たぶんテレビ見ている方も“何やってんだ、テメェ”ってなったと思うんですけど、岡田さんは監督なんで、僕、初めて出てるんで、いい言葉くれるかなって思うじゃないですか。パッて見たら、岡田さんが『岡野〇すぞ!』って言ってたんです」とオチをつけ、スタジオを爆笑させた。

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