板谷由夏 映画の役作りのため居酒屋でバイト「凄い勉強になった」 バイト料もらい「ウハウハ言って」

[ 2022年10月11日 11:48 ]

板谷由夏
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 女優の板谷由夏(47)が10日深夜放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」(月~木曜深夜1・00)に出演。役作りのため居酒屋でバイトをしたことを明かした。

 現在公開中の映画「夜明けまでバス停で」で主演を務める板谷は、監督を務めた高橋伴明氏とトークを展開。高橋氏が「舞台あいさつで聞いたんだけど、この映画の役のために居酒屋でアルバイトしたんだって?」と尋ねると、「そうなんです、ポロって。“あっ、言っちゃった”って思ったんですけど。しれーっとしとこうと思ったんですけど。それで三知子さんって言うのを演じるために、居酒屋で働いてる女性だから、まあやってみとかないと全然私に経験のないことなんで、と思って」と明かした。

 事務所スタッフに相談したところ、マネジャーがよく行く居酒屋の大将に掛け合い、もつ鍋の居酒屋で働くことになったという。4日間、午後4時から11時まで働いたとし、高橋氏が「バイト料はもらってないだろ?」と話すと、板谷は「もらいますよ。とっぱらいで頂きましたよ。めちゃくちゃうれしかったです。私世代的に振込世代だったんですよ。アルバイトしてた時代って。茶封筒に入って手渡されることがなくて。“もうこんな大人になって、とってもいいことがあるなんて”と思ってウハウハ言って茶封筒開けたりしてました」とうれしそうに語った。

 勉強に行ったのだからバイト料はもらわないのではと言われると、「でも絶対に大将が“もらわんといかん”って言ったんです」と説明し、「そこに飲みに行って、そこで使いました」と笑ってみせた。

 バイトをしてみると、「所作をね、私的にはちゃんと経験しときたかったんですよ。居酒屋のね。ふたを開けて行ってみたら、そこに女性アルバイトの人たちがいっぱいいて、シングルマザーもいたり、昼はOLやってるけど、夜ちょっとお金が足りないからバイトしに来てるっていう人がいたり。所作よりもその人たちに話を聞けたことが、物凄い勉強になった」と板谷。「どうして今こういうことやってて、こういうふうにして生活してるって、お金はこのぐらいもらっててみたいなのを聞けたのが良かった。みんなでまかない食べながらしゃべるわけですよ。それがね、凄い勉強になった」としみじみと語った。

 高橋氏が「結構生かされたんだね」と語ると、板谷は「生かされたような。生きてませんかね?」と質問。高橋氏は「いやいやいや。結構違和感なくって言ったら変だけど、居酒屋の」。板谷が「おばちゃんでした?」と続けると、高橋氏は「おねえちゃんって言っとくわ。本当に俳優さんがやってるって感じはあんまりしなかった」と感想を語った。板谷は「それはうれしい~」と声を弾ませた。

 高橋氏が「お客さんにばれなかったの?」と尋ねると、板谷はマスクはしていたとするものの、「それが誰にも気づかれなかったんです。誰一人。逆にちょっと寂しいくらい。店員さんの顔見てないのかな」と回顧。「女の子が一人だけ、“あれ?”って顔をして私の方見たから、やばって思って、すっと下見て、“ビールおさげしまーす”って下げたんですけど」と苦笑した。「でもすごーく楽しかったんですけど、すごーくやっぱ体力的に大変な仕事で。足とかパンパンになるわけですよ。いやあ、飲食って大変だなと本当に思いました」と語った。

 現在も大将とはたまにLINEをしているとし、「一回“ちょっときょうバイトおらんでねえ。由夏さん、来れん?”ってLINE来て。1回行ってきた。“あ、いいですよ”って、まあ助けてもらったしと思って行って。それはそれで楽しかったんですけど」と笑いながら振り返った。バイト先に親友が友達を引き連れてサプライズで訪れたこともあったとし、「ビックリしました。それはちょっと恥ずかしかったです」とも明かした。

 制服は白シャツに黒いパンツ、エプロンだったとし、「それでここにネーム付けるのがあって、(役名で)三知子って書いてもらって。でも大将私のこと呼ぶとき、“由夏さーん”って言ってるんですよ。全然役名じゃないじゃん、三知子って呼んでよ、って感じでしたけど」と話して笑わせた。

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