「菊池寛賞」に「鎌倉殿の13人」三谷幸喜氏、プロ転向の羽生結弦氏ら フィギュア界からの受賞は5年ぶり

[ 2022年10月11日 16:07 ]

羽生結弦さん(左)と三谷幸喜氏
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 日本文学振興会は11日、今年の「第70回菊池寛賞」の受賞者を発表した。小説家の宮部みゆき氏(61)、脚本家・演出家の三谷幸喜氏(61)、信濃毎日新聞社「五色(いつついろ)のメビウス」取材班、NHK「映像の世紀バタフライエフェクト」、フィギュアスケート男子の羽生結弦氏(27)の5人/団体に贈られる。

 フィギュアスケート界からの受賞は2017年の浅田真央さん以来5年ぶり。

 文芸・映画など様々な文化分野において業績を挙げた個人や団体を表彰。小説家・劇作家・ジャーナリストの菊池寛が提唱し、没後の1952年に復活した。

 受賞理由は以下の通り(敬称略)。

 ▼宮部みゆき デビューから35年、社会性を持つ現代ミステリーから、時代小説、ファンタジー、SF、ホラーまで数々の優れたエンターテインメント小説を発表。物語の力によって、老若男女問わず多くの人を読書にいざなう。

 ▼三谷幸喜 大学在学中に劇団「東京サンシャインボーイズ」を旗揚げ、以来40年にわたり、コメディーから「鎌倉殿の13人」などのシリアスな歴史劇まで舞台、テレビドラマ、映画のすべてで優れた作品を生み出し続けている。

 ▼信濃毎日新聞社「五色(いつついろ)のメビウス」取材班 コロナ禍の地域社会において外国人労働者、住民に丹念に取材、その過酷な状況、さらには国の技能実習制度や入管制度の問題を明らかにし、彼らと共存し多様性を尊重する社会の在り方を提言した。

 ▼NHK「映像の世紀バタフライエフェクト」 世界各国から収集した貴重なアーカイブス映像で現代史をたどる人気シリーズに、一人のささやかな営みが連鎖し世界を動かしたという新たな視点を導入、歴史の汲めども尽きぬ魅力を伝えている。

 ▼羽生結弦 フィギュアスケートの男子シングルで五輪2大会連続金メダル、主要国際大会全制覇などの輝かしい記録を達成。本年プロ転向を宣言し、4回転半ジャンプなど、さらに高いステージを目指して挑戦を続ける。

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