東大、春のリーグ戦初勝利へ 松岡主将“スゴロク理論”で導き出した答えで早大に挑む

[ 2022年6月4日 10:00 ]

4日放送の「バース・デイ」は東京六大学野球の春のリーグ戦で初勝利を目指す東大に密着した(C)TBS
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 4日放送のTBS「バース・デイ」は、東京六大学野球で春のリーグ戦初勝利を目指す東大野球部に密着した。

 現在24年連続最下位。かつてはリーグワーストの94連敗も経験した東大野球部が今、変貌を遂げつつある。六大学で唯一の国立で、私立大学とは違い野球推薦はない。それでも野球部を強くするため、これまでとは一風変わったスカウト活動を行ってきた。

 2018年の取材では東大のグラウンドに全国から集まった高校球児による練習体験会で、入部するための受験対策を東大出身の監督自ら行うなど、独自の活動を行っていた。こうした活動が身を結び、変わり始めた東大野球部。

 今のチームの中心はプロも注目する捕手の松岡泰希主将と、エースの井澤駿介。主将の松岡は、チームとしての課題は「長打が少ないことによる得点力不足」と考える。打力に恵まれないチームに対して、勝利をつかむために出した答えは「走塁」だった。

 「野球ってスゴロク。アウトと4つの進塁で1点、このスゴロクのゲームで。ノーアウトランナー1塁。1アウトランナー2塁、2アウトランナー3塁で次のアウトでホームだけど、3アウトになっちゃうので点数が取れない」と独特の理論を展開する松岡。「どういう風にアウトのない進塁をするか。長打は遠くに飛ばす能力がないとできない。走塁って技術だったり、相手との差を埋められる」と自身の考えを明かした。

 策を掲げた東大が今年の初勝利の相手として狙いを定めたのが、リーグ優勝最多46回を誇る早大。10年以上勝てていない相手に松岡は「まずはピッチャーを中心にした守りが大事。攻撃では足を使って盗塁したり、走塁技術で相手の隙を狙ってワンチャンスをものにする」と勝機を見出していた。果たして初勝利をつかむことはできたのか。結果はいかに。

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