金平茂紀氏 詐欺グループに給付の政府に憤り「政治の責任は弱者を救うことではなかったのか?」

[ 2022年6月4日 18:28 ]

TBS社屋
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 キャスターの金平茂紀氏が4日、TBS系「報道特集」(土曜後5・30)に出演し、新型コロナウイルスの持続化給付金を不正に受給したとして東京国税局の職員らが逮捕された事件についてコメントした。

 警視庁は2日、持続化給付金約2億円を不正受給した疑いで、現職の東京国税局鶴見税務署員の塚本晃平容疑者(24)ら男女7人を詐欺の疑いで逮捕したことを発表した。高校生や大学生ら約200人を個人事業主に仕立て上げ、虚偽の持続化給付金の申請書を作成させ、総額約2億円の大半を暗号資産に投資していた疑いが持たれている。金平氏は「コロナ対策の持続化給付金を、こともあろうに東京国税局の職員がだまし取っていました」と、憤りを口にした。

 番組では、個人事業主らが何度も給付金を申請しながら、書類不備の理由も明確に示されないまま突き返されることを繰り返す、「不備ループ」の実態について過去に特集していた。コロナ禍で事業の経営に苦しむ人たちを差し置いて、申請書類のコツを知る詐欺グループには給付されていたことになる。

 金平氏は「逮捕されていく若い職員らの映像を見ながら、給付を申請してもなかなか通らない“不備ループ”の実態を、この番組で何度も取り上げてきたことを思い出しました」と回顧。その上で、「政治の責任は、弱者を救うことではなかったのでしょうか?」と、政府の対応に疑問を呈した。

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2022年6月4日のニュース