「ちむどんどん」母・優子が涙…父・賢三は「謝り続けないといけない」大森南朋 三線演奏を披露

[ 2022年4月12日 08:15 ]

連続テレビ小説「ちむどんどん」第2話。涙の妻・優子(仲間由紀恵)の肩を抱く賢三(大森南朋)(C)NHK
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 女優の黒島結菜(25)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は12日、第2話が放送され、父親役を演じる俳優の大森南朋(50)が沖縄などの弦楽器・三線(さんしん)の演奏を披露した。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算106作目。タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心胸・心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られ、2014年後期「マッサン」を担当した羽原大介氏がオリジナル脚本を手掛ける。今年、本土復帰50年を迎える沖縄を舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)ら個性豊かな4きょうだい、本土復帰からの歩みを描く。

 第2話は、小学生の暢子(稲垣来泉)は美味しいものが大好き。東京からの転校生・青柳和彦(田中奏生)から、東京の美味しいものの話を聞きたくてたまらない。母・優子(仲間由紀恵)と父・賢三(大森)も和彦の父・史彦(戸次重幸)との交流が始まるが、肝心の和彦はやんばるの暮らしが楽しくなさそう。暢子は何とか和彦の心を開かせようと試みるが…という展開。

 優子と賢三は、史彦と戦争の話になる。史彦は「今でも時々、申し訳なく思うことがあります。生き残ってしまったこと」、賢三は「自分も生きている限り、謝り続けないといけないと思っています」、優子は「首里城は何度か親に連れて行かれて。うち、実家、那覇なんです。(昭和19年の空襲で?)はい」。史彦が帰った後、優子は何かを思い出したように涙した。

 SNS上には「この時代の沖縄を描くにあたっては、避けては通れないことに2話にして触れてきた」「羽原さんなら入れてくるよね、戦争の傷あと」「長閑なさとうきび畑に戦闘機の音…間接的に当時の沖縄を伝えようとしている」「生きていることが罪悪感になる、生き残った者の使命」「2回目にして重い回。智の家の貧困、優子の分け与えてしまうところ、戦争の傷。15分の中にぎゅっと詰まっていた」などの声が上がった。

 3月に行われたオンライン会見に出席した大森は「まじめに話すと何時間でも話せるんですが(笑)、三線の練習はドラマに入る3~4カ月前ぐらいから始めて、そこから『ちむどんどん』に向かう気持ちができてきて。確かに一筋縄ではいかないですよね。かといって中途半端にやるわけにもいかないので、凄い頑張って練習しました。不思議なもので、本番の声が掛かると、それなりに緊張するんですよね。芝居よりも緊張するんです」と苦笑い。

 「現場で結構ご迷惑(NG)をお掛けしたりもしたんですけど。『もう1回、もう1回』とご迷惑をお掛けしている最中、一番下の娘の歌子(布施愛織、本役は上白石萌歌)に『お父ちゃん、頑張って』と言われたんです。それがもう、つらくて。でも、何とか乗り切れたと思っていますので、是非オンエアの方でご確認いただけると幸いです。途中、お芝居をやっているのか、分からなくなりました」と本当の家族のようなやり取りを明かし、笑いを誘った。

 この回、披露した曲は「椰子(やし)の実」。

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