藤井王将に聞く 天童市の人間将棋「全ての駒動かす…どうしよう」名古屋対局場開設「うれしい」

[ 2022年4月12日 05:30 ]

<第71期ALSOK杯王将就位式>就位式後の会見で質問に答える藤井王将(撮影・会津 智海)
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 将棋の第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の就位式が11日、東京都文京区の東京ドームホテルで行われ、藤井聡太新王将(19)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=に贈位状、王将盾などが贈られた。

 【藤井新王将に聞く】

 ――今期の王将戦を振り返って。
 「中盤の展開で少しずつ苦しくなってしまう場面があり、大きな課題。今年度は全体として、昨年度より良い内容の将棋を指したい」

 ――王将戦の一夜明け会見で、現在地を「森林限界の手前」と表現した。
 「今後強くなることで上に登っていくと、視界が開けてくると思う。それを目指して頑張っていきたい」

 ――年度に活躍した棋士を表彰する将棋大賞で、2年連続の最優秀棋士賞を受賞。
 「そのように評価していただけたのをうれしく思いますし、それにふさわしい活躍を見せられるように精進していきたい」

 ――今月16、17日に山形県天童市で行われる「人間将棋」に初参加。印象は?
 「人間将棋は天童市の名物として開催していただいていますが、今回初めてなので楽しみにしています。全ての駒を動かすというのが恒例になっているので、どうしようか考えたいと思います(笑い)。さくらんぼであったり、おいしい食べ物が多い印象」

 ――今年6月開設の名古屋対局場について。
 「これまでは朝日杯やJT杯、タイトル戦でないと名古屋で対局する機会がなかったので、常設の対局場を設けていただいたことをうれしく思っています。これを機に東海地方の将棋界が発展していけばいいなと思っています」

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2022年4月12日のニュース