新国立劇場 来年2月バレエ公演 コロナ水際対策強化影響で演目、指揮者、チケット発売日変更

[ 2021年12月17日 11:00 ]

新国立劇場の舞踊芸術監督を務める吉田都氏
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 新国立劇場は17日、2021/2022シーズンバレエ公演「吉田都セレクション(来年2月19日~23日上演予定)について、政府の水際対策強化の影響で演目や指揮者、チケット発売日を変更すると発表した。

 新制作で上演予定だった「精確さによる目眩くスリル」「ファイヴ・タンゴ」は「公演準備を万全の状態で進めることが困難と判断した」とし、2演目に代わって、「アラジン」より「序曲」「砂漠への旅」「財宝の洞窟」と「スペシャル企画 ファン投票によるアンコール上演 新国立劇場バレエ団 Choreographic Group 作品より」を上演する。

 また、指揮者もマーク・ルホワ=カラタユードに代わって、冨田実里が務める。

 舞踊芸術監督を務める吉田都氏は、劇場を通じてコメントを発表。「『吉田都セレクション』を楽しみにしていてくださったお客様に心よりお詫び申し上げます。オミクロン株に対する入国制限のために演目変更を余儀なくされてしまったことをとても残念に、そしてまた皆様にご迷惑をおかけしますことを申し訳なく思っております」とした上で「大変急な情勢の動きではありましたが、変更せざるを得ないと判断してから、様々な検討を重ねてまいりました。そして、『こうもり』の「グラン・カフェ」はそのままに、ビントレー振付『アラジン』の「砂漠への旅」「財宝の洞窟」を上演することにいたしました。また、今回初めての試みとして、先月好評を賜りましたバレエ団ダンサーたちの振付による『Choreo graphic Group作品』の中から、皆様のご投票により上演作品を選ばせていただきます」と説明。

 ファン投票で上演作品を選ぶ試みについて「今回このような試みに至りましたのは、新国立劇場、そしてバレエ団を応援してくださっている皆様に、よりバレエ団を身近に感じていただきたいという想いからです。コロナ禍で無観客公演ライブ配信などを経験し、改めて舞台というものは観客の皆様と一緒に創り上げるものだと実感しております。この企画を通して、新しいバレエ公演をお客様と双方向で形づくることができたら、これほど嬉しいことはありません」とした。

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2021年12月17日のニュース