「紀州のドン・ファン」元家政婦・木下さん娘 野崎さんは「憎めない人。いいところも」

[ 2021年12月17日 05:30 ]

激動2021 政治社会(1)

木下純代さんの著書「家政婦は見た!紀州のドン・ファンと妻と7人のパパ活女子」
Photo By 提供写真

 新型コロナウイルス禍2年目を迎えた2021年は、社会も政治も激しく動く一年となった。4月には「紀州のドン・ファン」こと和歌山県の資産家、野崎幸助さん(享年77)が3年前に急性覚醒剤中毒で死去した一件で、55歳下の元妻が逮捕された。「激動2021」初回は、犯人とも疑われた家政婦・木下純代さん(70)の独占インタビュー。元妻の逮捕後、メディアの取材に応じるのは初めて。野崎さんが亡くなった夜の若妻の異変など、新事実を語った。

 取材には高齢の木下さんの体調を気遣い、娘で歌手のAKAIも加わった。野崎さんのことは「小学生の頃から知っている」という。誕生日にはプレゼントをもらい、木下家の親族の結婚式、葬式などの行事に頻繁に顔を出したといい「映画のような奇想天外な話も多くてビックリもしましたが、私たちにとっては憎めない人。いいところもあった」と話した。

 それだけに「世間は“若い子に入れ込んで殺されたエロじじい”としか思ってない。母は人間味のあるところも伝えたかったようだ」と語気を強めた。野崎さんと母の関係は、お金だけでつながっていたパパ活女子たちとは全く別物と考えている。「たぶん、ママを自分の母親のように思ってたんじゃないかな」と話すと、木下さんは「私には“やらせろ”って言わなかった」と笑った。

 野崎さんの死後、元気のない母を「ショックで力が抜けちゃったみたい。社長の生きてたころは“私が守らなきゃ”と気を張っていた面もあると思うんですが…。犯人と疑われて苦しんだのも大きい」と心配していた。

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2021年12月17日のニュース