「おかえりモネ」最終章突入 りょーちん&みーちゃん親密度増も 番組CP「葛藤や悩みが募って」

[ 2021年9月26日 11:30 ]

連続テレビ小説「おかえりモネ」第94話。亮のことを“亮くん呼び”するようになった未知(蒔田彩珠)(C)NHK
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 女優の清原果耶(19)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は27日から最終章となる第3部「気仙沼編」に入る。制作統括の吉永証チーフプロデューサー(CP)に見どころを聞いた。

 朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」やテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。

 第95話(9月24日)、ウェザーエキスパーツの新規事業審査会。全国に地域密着型の気象予報士を、という百音の企画は新事業としては通らなかったが、地方営業所の扱いにし、百音は社員のまま。基本給と初期費用30万円を支給。朝岡(西島秀俊)は「ただし、2年で結果を出してください」と安西社長(井上順)の意向を伝えた。

 菅波(坂口健太郎)は外科医としてのキャリアを積むため、地域医療に専念していた登米の診療所から東京に戻ることになり、結婚は保留。再び遠距離になる2人の関係とともに、気仙沼に残った亮(永瀬廉)と未知(蒔田彩珠)の関係も最終章の注目ポイントとなる。

 2016年11月。父・新次(浅野忠信)の問題も抱えていた亮は上京した時、「オレ、もう全部やめてぇわ。オレ、やっぱモネしか言える相手いない」(第75話、8月27日)「そういう意味じゃない。分かってんでしょ」(第79話、9月2日)と幼なじみの百音に“告白”。百音は「何でもするって、思ってきたよ。りょーちんの痛みが、ちょっとでも消えるなら。でも、これは違う。私はりょーちんのこと、かわいそうとか、絶対に思いたくない。(『それでもいい』の亮に)これで救われる?」と流されることなく、距離を置いた。

 百音の妹・未知は気仙沼への帰り支度の際、「私は、私のやりたいようにやる。りょーちんのことも。ごめん、さっき聞いてた。コインランドリーで話してたの。もうどうにかなりそうで、ハラハラしちゃったよ。てか、姉のああいう場面見る妹の気持ち、察して。何あれ。りょーちん、誰のことも好きにならないとか。そんなこと、ホントに思ってんだったら、りょーちん、つらすぎる。なのに、お姉ちゃんは…正しいけど冷たいよ。私が側にいる」と姉に宣言した。

 約3年後の19年9月。百音は突風被害を心配し、久しぶりに実家に戻る。第94話(9月23日)、姉妹のわだかまりが解けた翌朝。未知は「私ももう出るけど、お姉ちゃん、東京帰るなら駅まで送ってくよ。悠人くん(高田彪我)と亮くんは?車で来たの?町帰るなら、乗せてくけど」。あこがれの“りょーちんさん呼び”“りょーちん呼び”から“亮くん呼び”に変化した。

 吉永CPは「安達さんが丁寧に紡いでくれた物語も、残すところ約1カ月となりました。気仙沼で百音が何をするのか、百音が地元に帰ったことで、気仙沼の人々の人間関係がどう変化していくのかが、毎週描かれます」とし、亮と未知については「気仙沼編で2人の関係性がようやく動き出します。はじめの頃よりも親密度が増したように見える2人ですが、一筋縄ではいかない亮と、そんな彼に寄り添おうとする未知には、葛藤や悩みが募っていきます。百音がそうした2人の関係性にどう関わっていくのか、注目してください」と呼び掛けた。

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