古舘伊知郎 中居正広の“言葉にしないMC力”を絶賛「一流のリアクションだなと」

[ 2021年9月26日 18:27 ]

フリーアナウンサー古舘伊知郎
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 フリーアナウンサー古舘伊知郎(66)が26日、ニッポン放送「笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ」(日曜後4・00)にゲスト出演し、タレント中居正広(49)のMC力を絶賛した。

 著書「MC論」の中で、さまざまな番組MCについて古舘アナ独自の視点で語っている。パーソナリティーの落語家・笑福亭鶴瓶(69)から「中居正広はどうですか?」と問われると、古舘アナは「MC界のぬめり感。つるんとしていないんですよ。ノンオイルじゃない。ぬめっているんだけど、あまりオイリーでギトギトしていない」と、独特の言葉で表現した。

 中居がMCを務めるTBS系「中居正広のキンスマスペシャル」へ出演した際のエピソードを披露した。42歳にしてがんで亡くなった姉・恵美子さんが入院中に、父が「恵美子、お前は死ぬんだ」という言葉を掛けたという話だった。当時はその言葉が理解できず、古舘アナも母も怒ったというが、10年たって理解できるようになったという。

 当時まだ働いていた父は、昼休みの1時間を利用して見舞いに行き、痛みのある腰や背中をもむなど、姉を献身的に看護していた。古舘アナは「心もほぐして、ここだというタイミングで、親として断腸の思いで『恵美子、お前は死ぬんだよ。子供2人は、俺もいるし、伊知郎もいるし、心配することはない。後は時が風化する。俺もクリスチャンだから、後からお迎えが来て行く時に、また合流したい。安心しな』と言って」と、父の思いを推察した。

 「普通、司会者だったら、『そういう言い方もあるんですね。お父さん流の』みたいに締める人が多いんです。僕もそうしたかもしれない」という古舘アナ。ところが、その話を聞いた中居の反応は、想像していなかったものだったという。「中居君は立派だった。『うーん、ちょっと待って下さい、古舘さん。うーん…』って。最後まで感想を言わない。『僕は違うと思う』ということを、表情で出すんですよ。でも、『そういうのもあり』というふうにちゃんと配慮して下さって、何も言わないで。『僕だったらそういうことは言いたくない』ということ、ちゃんと反論を表情で立ててくれた」。言葉ではなく、表情で思いを伝えた中居に、古舘アナは「これは一流のリアクションだなと思いました」と驚いていた。

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2021年9月26日のニュース