古舘伊知郎 MC復帰希望もオファーなし「『報道ステーション』で完全燃焼しちゃったのかな」

[ 2021年9月26日 17:44 ]

フリーアナウンサー古舘伊知郎
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 フリーアナウンサー古舘伊知郎(66)が26日、ニッポン放送「笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ」(日曜後4・00)にゲスト出演し、コメンテーターとしての番組出演について本音を語った。

 近年はTBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」のレギュラーコメンテーターなど、番組の進行役より、ご意見番としてのテレビ出演が多い。パーソナリティーの落語家・笑福亭鶴瓶(69)から「MCもいろいろなのをやっているけど、今サブに回ることが多いでしょう?石井亮次のところの(『ゴゴスマ』)に出たり。その自分っていうのは、メインでやってる時と違うの?」と問われると、古舘アナは「全然違う」と即答。「司会進行とコメンテーターみたいなことになると、圧倒的にしゃべる物量が少ないことに対するいらだち(がある)」と率直に語った。

 時間をコントロールしながらしゃべりを自ら調整するMCと違い、コメンテーターは振られた時に瞬発力で簡潔に返す力が求められる。多弁で知られる古舘アナは「好色な男がプラトニックだけの世界(にいる)みたいな。イライラします」と、たとえ話で表現した。

 「ようあんなところに1人で黙って座ってるな」と不思議がる鶴瓶に、古舘アナは「“舌先の好色男”が、ですよ?時折、『古舘さん、ここまで見てどうですか』って。『何だ?その振りは』と思いながら、ちょこちょこちょこっとしゃべる。ちょっと長くなるだけで『はーい』って締められちゃうから。石井君が悪いんじゃなくて、そりゃそうですよ?僕の物量が多すぎる。その切なさがこのごろ好きになってきて」と心境を告白した。

 16年3月まで、テレビ朝日系「報道ステーション」の初代メーンキャスターを12年、務めた。「『報道ステーション』をやめて番組をいくつか失敗してから、MCの(仕事の)振りがなくなってきたんですよ、お誘いが」。そんな中でもしゃべりの本能がうずくのか、「郷に入りては郷に従えで、コメンテーターでも何でも、『しゃべらせてもらえればもうけもん』みたいな感じで行くから、楽しくもあり、切なくもあるんですよ」と話していた。

 今後は「報道番組も週1回、くらいやりたいと身勝手な思いはいまだに正直あるんですけど」と、MC復帰に意欲を見せたが、「不思議にというか当たり前かもしれないけど、お呼びがかからない」という。「『報道ステーション』で完全燃焼しちゃったのかな」と寂しそうに語った。

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2021年9月26日のニュース