「おかえりモネ」佃典彦「君の名は」以来30年ぶり朝ドラ「喜びを日々噛み締め」“半沢直樹”で一躍全国区

[ 2021年9月1日 14:05 ]

NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」にレギュラー出演する佃典彦
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 昨年7月期のTBS日曜劇場「半沢直樹」で一躍全国区になった俳優の佃典彦(56)がNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)にレギュラー出演することが1日、同局から発表された。朝ドラ出演は1991年前期「君の名は」以来、実に30年ぶり。第20週(9月27日~10月1日)からの第3部「気仙沼編」に登場。コミュニティFMの代表・小山繁樹役を演じる。

 女優の清原果耶(19)がヒロインを務める朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」やテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。

 第3部は、百音は地域に根ざした気象の仕事に興味を持ち始め“あること”を機に地元へ戻ることを決意。ウェザーエキスパーツの気仙沼支社第1号の社員として故郷・気仙沼へ帰る…という展開。

 名古屋出身の佃は86年、名城大学演劇部を中心に結成された「劇団B級遊撃隊」を主宰。作・脚本も手掛け、2006年には「ぬけがら」で“演劇界の芥川賞”と呼ばれる第50回岸田國士戯曲賞に輝いた演劇人。「半沢直樹」の“怪演”により一躍、全国区となった。

 「半沢直樹」で佃が演じたのは、東京中央銀行審査部次長・曾根崎雄也役。審査部の担当だった帝国航空の再建を主人公・半沢(堺雅人)に横取りされたと逆恨みし、事あるごとに半沢の行動を妨害。第6話(昨年8月23日)、帝国航空財務部長・山久(石黒賢)にミスを負わそうとしたが、半沢に不正を暴かれ、土下座したまま後方に下がる“後ずさり土下座”が日本中の話題をさらった。

 今年3月22日に放送されたフジテレビ「監察医 朝顔」(月曜後9・00)最終回にゲスト出演し“月9”ドラマ初出演。「半沢直樹」以降、朝ドラ初出演となる。

 今回、佃が演じるのは、気仙沼市役所の遠藤課長(山寺宏一)とともに、コミュニティFM「はまらいん気仙沼」の前身の災害FMを立ち上げた小山繁樹役。仕事は漁業無線の修理を行っている。ラジオ放送に参加する人が減っていくのを寂しく思い、コミュニティFMから気象情報を届ける百音に、さまざまな助言をする。

 佃は「朝ドラに出演させていただいている喜びを日々噛み締めております。また、地元言葉の難しさを痛感しております。気仙沼にはまだ行ったことがありませんので、今のコロナ禍の状況が落ち着いたら是非とも足を運びたいと願っております」。実力派の熱演が期待される。

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