「中年の星」木村一基九段が先勝 王座戦5番勝負第1局 永瀬拓矢王座相手に決めた!角捨ての逆転打

[ 2021年9月1日 20:36 ]

木村一基九段
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 永瀬拓矢王座(28)に木村一基九段(48)が挑む第69期王座戦5番勝負は1日、仙台市の「ホテルメトロポリタン仙台」で開幕し、木村が128手で第1局を制した。

 振り駒の結果、先手は永瀬に決まり、戦型は角換わり腰掛け銀へ。両者研究範囲なのか、午前9時の対局開始から12時10分の昼食休憩までに79手進むハイペース。一転午後は85手目に73分あまり永瀬が考えるなど、5時半からの夕食休憩までに13手しか進まなかった。

 木村陣の壁銀という悪形を突いて、優勢に進めた永瀬だが、入王しての「負けない将棋」も目指したことでスキができた。木村が角捨ての逆転打でタイトル返り咲きへ先勝した。「ちょっと苦しいと思ったが、運が良かった」と木村は振り返った。終局は8時18分。

 永瀬は3月、渡辺明王将(37)=名人、棋王の3冠=に2勝4敗で屈した第70期王将戦7番勝負(本社主催)以来、木村は昨年8月、藤井聡太2冠=王位、棋聖=に奪われた第61期王位戦7番勝負以来のタイトル戦出場。永瀬が3連覇を達成するのか、一昨年の王位戦で最年長初タイトルに輝いた「中年の星」木村が渡辺、豊島将之竜王(31)=叡王との2冠=、藤井とで構成する4強入りを永瀬に代わって果たすのか。

 第2局は15日、愛知県蒲郡市の「西浦温泉 旬景浪漫 銀波荘」で指される。

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