秋川雅史が二科展入選 彫刻部門では芸能界初の快挙!3年かけた楠木正成像

[ 2021年9月1日 17:56 ]

第105回記念「二科展」で彫刻部門で入選した秋川雅史
Photo By 提供写真

 大ヒット曲「千の風になって」などで知られるテノール歌手の秋川雅史(53)が第105回記念「二科展」に出品し1日、彫刻部門で入選した。同展での彫刻部門での入賞は芸能界で初の快挙となった。「二科展で入選いただき本当に嬉しく思っております」と喜んだ。

 作品は幅60センチ、奥行き17センチ、高さ46センチの「木彫楠公像(楠木正成像)」。東京・皇居外苑にある楠木正成の銅像にインスピレーションを受けて製作に着手。約3年かけ、特注の彫刻刀を駆使しながら1本の木から掘り出した。「馬の尻尾の形状や、顔の目線を上に向く様にしたり、自分なりのエッセンスを入れ込みました」とこだわりのポイントを解説した。

 かねて秋川が木彫刻を趣味にしていることは広く知られていたが、公募展に出品するのは今回が初めて。元々だんじり彫刻で有名な愛媛県西条市の出身で彫刻とは触れあってきた。本格的に製作に取り組み始めたのは今から約11年前。ドイツで鷹の彫刻を購入し、眺めているうちに「自分も彫れるんじゃないか」と感じたことがきっかけだった。

 これまでに13点の作品を作成。その中には仏像もあり、寺に奉納したこともある。次回作については現在検討中だが、関係者によるとこれまでの作品を全て展示する個展の開催を検討しているという。

 歌手としては8日に東京オペラシティでコンサートを予定。今後も歌手と彫刻家の「二刀流」でまい進していく。

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2021年9月1日のニュース