小林賢太郎氏の元相方・片桐仁が謝罪「若気の至りとは言えない、非常識な人間だった」

[ 2021年7月22日 22:52 ]

片桐仁
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 元「ラーメンズ」のお笑い芸人・片桐仁(47)が22日、元相方で東京五輪・パラリンピック組織委員会の開閉会式制作・演出チームで「ショーディレクター」を務める小林賢太郎氏(48)が解任されたことについて、マスコミ各社へのファクスで「この度は、23年前のラーメンズのコント内での極めて不適切なセリフにより、多くの方々に不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます」と謝罪のコメントをした。

 小林氏と片桐はコンビを組んでいた「ラーメンズ」時代にNHK教育番組のキャラクターに扮して企画を練るというコントの中で「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」という文言を使う場面があった。ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を笑いのネタにしていたことが明るみとなり、ネット上では動画が拡散されて批判の声が続々と挙がった。この騒動で東京五輪・パラリンピック組織委員会はこの日、小林氏の解任を発表した。

 片桐は「当時、差別的な表現や不謹慎な言い回しに対する意識が低く、それによって不快な思いをする相手の方がいることを、想像出来ていませんでした。若気の至りとは言えない、非常識な人間だったと思います」とし「皆様のご指摘により、そのことに改めて気付かされ、事の重大さに気付かず、自分自身が演じてしまったことを反省しております」とコメントした。

 ラーメンズは1996年に多摩美術大学版画科の同級生だった小林と片桐2人が結成。99年に始まったNHKのネタ番組「爆笑オンエアバトル」に登場。“片桐”という謎の生物について講義を繰り広げる「現代片桐概論」など、シュールなネタで知名度を上げた。98年から17回を重ねた本公演(舞台)は毎回、チケット入手困難。テレビにほとんど出演しない分、カリスマ的な人気を誇ったが、小林が昨年12月に芸能活動から引退。09年以降、コンビとしての活動はなかった。

 片桐は「今後、二度とこのようなことがないように、表現をする際には、一度立ち止まって考えることを心がけたいと思います。大変、申し訳ございませんでした」と表現の仕方に細心の注意を払うことを誓った。

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2021年7月22日のニュース