東国原英夫 五輪開会式、セレモニー部分の中止を提案「国際問題に発展する可能性がある」

[ 2021年7月22日 15:32 ]

東国原英夫
Photo By スポニチ

 元宮崎県知事で衆院議員も務めたタレントの東国原英夫(63)が22日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)にリモートで出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会が開閉会式制作・演出チームで「ショーディレクター」を務める小林賢太郎氏(48)を解任したことについて言及した。

 小林氏は芸人時代、NHK教育番組のキャラクターに扮して企画を練るというコントの中で「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」という文言を使う場面があった。ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を笑いのネタにしていたことが明るみとなり、ネット上では動画が拡散。米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」も抗議。同団体のエーブラハム・クーパー氏は「いかなる人間も、どれだけ創造的であるとしても、ナチスのジェノサイド(民族大量虐殺)の犠牲者をあざ笑う権利を有してはいない」との声明を発表した。

 開会式まであと40時間を切った中での解任劇。意見を求められた東国原は「結論から言うと、セレモニーは部分はカットして中止した方がいいと思いますね」と提案。「普通は辞任を勧めて辞任をさせるようにするのですが、とにかくスピード感を持って解任ですよね。(橋本聖子)会長もおっしゃっていたように、国際問題に発展する可能性がある。これね、ユダヤ問題あんまり甘く見ない方がいいですよ。ホロコーストに対する揶揄や言動はですね、国によっては厳罰に処される所もあるんですよ」と問題の重大さを強調し「ですから、僕はそのままセレモニーで流す、セレモニーをする、ちょっと僕は危険じゃないかなと思ってますね」と語った。

 また「よくSNS、ネット上にはですね『20何年前のことだ』とか『芸人時代に揶揄したようなセリフをいまさら取沙汰するのはどうのこうの』って話もあるんです」としたうえで「あらゆる差別をなくすという、大前提の下のこのショーに携わってる方たちはやっぱり、過去も含めて清廉潔白じゃないといけないと思うんですよ」と持論を展開。「小林さんを解任しただけで済むのかな」と疑問を呈し「じゃあ、その上の責任者、決定者の処分はどうなるのかということも今後問われなきゃいけないなと思います」と語っていた。

続きを表示

2021年7月22日のニュース