高嶋ちさ子 最愛の母との思い出 最期は家族と毒舌で明るく見送り「本当にコントみたいな」

[ 2021年4月30日 16:27 ]

高嶋ちさ子
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 バイオリニストでタレントの高嶋ちさ子(52)が30日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。4年前に他界した母について語った。

 現在、実家では父とダウン症の姉が2人暮らしをしている。母は81歳で他界する前は間質性肺炎を患い、2年半の間、自宅で寝たきりの生活を送っていた。「それまではとにかく麻雀とピアノが好きなんで、週に2回みんなでピアノの室内楽をやって、金曜日は朝10時から夜6時まで麻雀」とケンカが絶えないもののにぎやかな家庭だったと振り返った。

 母は姉である「みっちゃんを残しては死ねない」が口癖で、しつけは厳しかったという。母が最期を迎える前に高嶋が「みっちゃん残して死ねないって言ってたじゃん!」と厳しい口調で言うと母は「もうしょうがないじゃないのよ!」と返事。そうして言い合いになると「(姉の)未知子!一緒に死のう」と言い出し、姉が「嫌だって言ってるでしょう!」と返し言い合いに。高嶋は「エキセントリックな人で。本当にコントみたいな」と笑ってみせた。

 そんな母の葬儀の際にも、騒動が起こったという。棺に母の大切なものを入れるよう、葬儀場関係者から指示があると兄は「みっちゃんじゃね」と言い出し、姉が「そんなの嫌に決まってるでしょう!」と大騒ぎに。結局母が好きだったという数独の本を入れることになったが、父は「筆記用具がない。鉛筆がなきゃできないだろう。本だけ入れたってしょうがないだろう!」と言い張り、再び騒ぎになったとした。

 また母は生前に葬式はやらずに1年後しのぶ会をやるようにと指示、広告の裏に呼ぶ人と、呼ばない人のリストを書いていたとした。「すごいなと。それが、たまにお見舞いに来てくださる方の、持ってきてくださる物によって入れ替わるんですよ。人が。『私の好きな果物を持ってきてくれたから●●さんは呼ぶ人に』って。すると誰かがこっち(呼ばない人)に行くんです。いいじゃん、みんな呼べば、みたいな」と笑わせた。

 そんな母が愚痴をこぼすのは父だったかと聞かれると、高嶋は「最期はそうでしたね。私が知ってる元気だった時の母は父のことメッチャバカにしてたんですよ。『どこ行ったの?』って言ったら『どうせ公園でハトに餌でもやってんじゃないの』って言ってたんですけど、寝たきりになってからは父の帰りを心待ちにしていて。しょっちゅう電話して『いつ帰ってくるの』って。私なんかは『どの口が言ってんだろう』って思ってました。なんか寂しかったみたいですね」。高嶋も週に3、4回食事を作りに行ったりしていたとした。また母がチェロが好きだったため「最後の方は一緒に伴奏してやってました」と語った。

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2021年4月30日のニュース