橋下徹氏 日本でのロックダウンに「法律を作ればいい」も…「国会議員はみんなやりません」

[ 2021年4月30日 14:54 ]

橋下徹氏
Photo By スポニチ

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が30日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)にリモートで生出演し、新型コロナ感染の拡大が収まらない現状についてコメントした。

 番組では、ゴールデンウイーク2日目のこの日、東京・新橋のPCR検査施設に行列ができている状況などを伝えた。緊急事態宣言が発令されている東京都や大阪府などでは、1000平方メートル超の施設で生活必需品の販売を除き、休業を要請。都道府県の越境をしないよう呼びかけるなど、人流を抑制することで拡大を食い止める段階に入った。

 橋下氏は「大きい施設で人数制限をすると密にならない。小さい方(施設)は規制の対象外ですが、そちらは密になっている。そもそも飛沫感染の徹底、施設の中での人数制限をきちんとやっていこうと義務化できていれば、今の状況は避けられたんじゃないか」と、法の盲点を指摘した。

 橋下氏によると、日本の感染対策は屋内などで広さに応じた人数制限を設ける「キャパシティーコントロール」という概念が欠けているという。「キャパシティーコントロールをしっかりしていて、観客も半分にしている、マスクを付けている…そういうイベントはどうなんだ?と実証実験をやっていれば、そこまで全部止めなくてもいいだろうとかいう議論もあった」。感染が拡大した今では「時すでに遅し」とし、「もしやるなら、根拠なく公平にロックダウン(都市封鎖)しかないんじゃないかなと思う」と私見を語った。

 ロックダウンに関する法整備は、人権問題から難しいとされている。橋下氏は「法律を作ればいいと思いますね。憲法の問題は必ず出てきますけど、そこは政治家が腹をくくって、最後の武器として持っておく」と話した。だが、実現性は低いと見ているようで、「国会議員はみんなやりません。批判が出るから反発が出るから。『国民の権利、自由を侵害するな』と、他の局なんかのメディアとかコメンテーターとかがわーっと騷ぐから、政治家がそこまで踏み込めない」と理由を説明。進行役の伊藤利尋アナウンサー(49)から、「局の名前とか、やめて下さいよ!」とクギを差されていた。

続きを表示

2021年4月30日のニュース