橋下徹氏 コロナ対策「まん防」の問題点を指摘、政府と知事の「お見合い状態をなくさないといけない」

[ 2021年3月29日 15:46 ]

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が29日、フジテレビの新情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に総合解説として生出演。東京都で28日に新型コロナウイルスの感染者が新たに313人報告されたことに言及した。

 日曜日の300人台は2月28日以来で、感染経路が不明だったのはほぼ半数の156人。直近7日間の平均は351人に上昇した。60~90代の男女20人の死亡も確認され、死者の累計は1725人となった。前日からは入院患者が18人減の1419人、うち重症者は3人減の41人。都内の感染者数は今月中旬から微増傾向で推移。27日は今月最多の430人だった。緊急事態宣言解除後は主要駅や繁華街で人出が増え、再拡大の懸念が強まっている。

 橋下氏は「感染者数だけで判断するのではなく病床使用率だったり重症者数だったりとか、そういったものをもって判断しないといけない。感染者数だけで危ないと言ってはいけないんだけど、ただ増える傾向にあるってことは注意しないといけない」と指摘し、「重要なのは上がり始めのところで抑える仕組み。ある程度の感染者数はしようがないというのが僕の考え方。もう一方は出来る限りゼロに抑えないといけないという考え方もある」と述べた。

 そして「まん防(まん延防止等重点措置)を適用していい段階に来ているということですかね」とし、「最後は知事が判断するべきだと思うのですが、結局、まん延防止等重点措置と緊急事態宣言を(パネルボードに)2つ並べていますが、うまく機能しないんですよ。これはこの前に特措法の改正があったんですけど、その大欠陥がですね、結局これを判断するのが政府なんですね。だから自治体の方は自分たちがもうまん防をやりたいと思っても、政府がGOサインを出してくれないと動けない」と言い、「政府だけが悪いのかって言ったら、そうではなくて責任者があいまいなので、自治体の方からも自分たちの方からまん防をやろうと言わないんです。なぜかというと、まん防をやろうとなると、飲食店からクレームがものすごい来るんですよ」と指摘。そして「できれば政府が判断してくれと自治体は思う。政府は政府で自治体が先にやってくれなきゃということで今はお見合い状態なっているわけです。第3波の時もお見合い状態だったんですね、政府と小池さん、全国の知事も自分たちから言わなかった。だからずっとお見合いだった。お見合い状態をなくさないといけない。お見合い状態をなくすには責任者をはっきり決めればいいんです。緊急事態宣言は国、まん防は知事という仕組みにすればいい」と自身の考えを示した。

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2021年3月29日のニュース