田中みな実 「M」での怪演に大反響 本人は至って真面目「大いに悩んだ」

[ 2020年6月15日 09:00 ]

田中みな実
Photo By スポニチ

 今クールのドラマで最大の注目作とも言われるテレビ朝日「M 愛すべき人がいて」(土曜後11・15)。新型コロナウイルスの影響で中断していたが、13日の4話から放送が再開され、大きな話題を呼んでいる。

 大きく貢献しているのが眼帯姿の女性秘書・姫野礼香に扮する田中みな実(33)。12日に行われたキャストによるリモート会見でも注目をさらっていた。

 「ギャグ?」とも思えるような、高飛車でねちっこいセリフ回しで怪演。「許さなーーーーーーい」と、10秒近く伸ばした名シーンのインパクトはすさまじい。聞けば本人は至って真面目に取り組んでいるという。「ほかのセリフもそうですが、台本に“伸ばし棒”が多いので、どう表現していいのか大いに悩んだ」と話す目は真剣だった。

 視聴者に「ミカンの皮」と呼ばれる独特の眼帯はフィッティングを繰り返した末の産物だそうで「黒も白も何か違うということで、これになった」。会見で約1カ月ぶりに装着したが「最近では眼帯がないとちょっと寂しいんです」とすっかり役にのめり込んでいる。

 脚本の鈴木おさむ氏(48)がドラマオリジナルで創造したキャラ。鈴木氏は会見で「僕の想像を100倍超えてきた。最初にルックスを見た時“勝ったな”と思った」と田中の“ハマりぶり”を絶賛。若干茶化すようなその口調に田中は「おもしろでやってない…」と複雑な表情を見せつつも「これは多分、誰が演じても笑いになる役です」と、礼香がエキセントリック極まりない役という自覚はあるようだ。

 20日放送予定の5話では白濱亜嵐(26)扮するレコード会社社員・流川とのキスシーンが登場する。白濱は撮影を振り返り「僕、食べられてるのかと思った」という激しさ。田中は「5話以降も誰かとキスしてます。でも、ロマンチックなキスが一つもない」と苦笑した。

 そんな礼香の魅力が全開になりそうなのが6話。キャストは口を揃えて「6話は礼香祭りです!」と“必見”をアピールした。出演者が全員、思わず笑ってしまった問題のシーンがあるそう。詳細は明かされなかったが、中心に礼香がいるようで、白濱は「あれを真面目にやれる田中みな実さんは凄い人だと思いました」。やはり誰でもできる役というわけではなさそうだ。

 あまりの怪演に「私、いろんなものを失ってる気がする」と話したが、田中が今作で見せる女優としてのポテンシャルに異論を唱える人はいないはず。今後も「M」、そして礼香から目が離せそうにない。(記者コラム) 

続きを表示

2020年6月15日のニュース