桂小春団治 6月にベトナム公演 「落語が平和な時間を作る」

[ 2019年5月23日 13:21 ]

6月にベトナム・カンボジアで開催する落語公演を発表した桂小春団治
Photo By スポニチ

 落語家・桂小春団治(61)は23日、大阪市内で会見に臨み、6月にベトナム・カンボジアで落語公演を開催することを発表。「字幕では100%のニュアンスは出せないが、上方落語を感じてもらいたい」と意気込んでいる。

 小春団治は2000年に英国の芸術祭「エジンバラ・フェスティバル」に参加したことがキッカケで「字幕落語」での海外公演をスタートした。これまでフランス、ドイツ、ブルガリア、カナダ、韓国など世界13カ国で公演。07年には米ニューヨーク・ブロードウェイ、10年には国連本部、カーネギーホールでも公演した。

 日本語と現地語に堪能な人を探し、古典落語を現地語に訳してもらう。「例えば英語なら、イギリスの田舎の現地なまり、大阪弁に似たような柔らかい方言を使う」。そうして作製した字幕をビデオプロジェクターから、自ら上がった高座の後方に設置したスクリーンに映し出す。「顔の表情で、怖さやイメージが外国の方に伝えられる」と三味線奏者、太鼓方も同行して「生の音を聞いてもらう」と三味線、太鼓などはめものによる効果音を活用。「東京でも字幕落語をされる方はいる。でも、はめものもあるし、上方落語の方が(海外では)有利」と小春団治は自信をのぞかせた。

 「落語のように1人で座ったままで、何人も演じ分ける。小道具も扇子と手ぬぐいだけで、舞台装置も使わず、イメージだけを広げてストーリーを語る。しかも笑いをとる。こんなコメディー、どこの国にもない。世界に広げていきたい」と上方落語の世界への普及を思う。さらに「国連本部で英語、フランス後、中国語、スペイン語の4カ国語でやった時、文化も宗教も言語も違う人たちが同じように笑っていた。落語が平和な時間を作る」と思いは世界平和にまでつなげていた。

 海外公演は「9・11 米同時多発テロ」の遺族を招いた16年の米ニューヨーク公演以来3年ぶり。これまで公的助成金を受けて開催してきたが、今回は初めて民間企業のサポートを受け手の開催となる。6月5日にカンボジア・プノンペン、8日にベトナム・ホーチミン、9日にベトナム・ハノイで落語公演を開催する。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「連続テレビ小説「なつぞら」」特集記事

2019年5月23日のニュース