虎党沸かせた!阪神・前川が甲子園初安打「打てて良かった」 右翼定着へ前進

[ 2023年6月16日 05:15 ]

交流戦   阪神2―3オリックス ( 2023年6月15日    甲子園 )

<神・オ>4回、同点打を放った前川(撮影・岸 良祐)
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 喜びの感情など、みじんも湧いてこない。

 1点を追う4回無死一、二塁。「6番・右翼」で先発した阪神・前川は、山岡の146キロ直球を完璧に捉え、甲子園初安打となる痛烈な中前打を見舞った。中堅・中川圭が打球処理にもたつく間に、二走・大山が生還。失策が記録されたため打点こそつかなかったが、2試合目の先発出場となった聖地で、4万2000超の大観衆にあいさつ代わりの一撃だ。

 なおも2死二、三塁と攻め、伊藤将の左前打で勝ち越しのホームも踏んだ。「(安打を)打てて良かった。(大歓声は)うれしかった」。貴重な2点を誘発しながら、20歳は続く第3打席の逸機を深く悔やんだ。試合を優位に進める上での重要局面となった5回1死満塁。1軍36打席目にして初めて左腕と対し、そして屈した。オリックス2番手・山田を相手に、カウント2―2から外角低め147キロ直球を打たされ、遊ゴロ併殺打。この好機で1点も取れなかった事実が結果的に最終盤で重くのしかかった。

 「チャンスで打てないと、1軍の戦力にはなれない。打てるように頑張ります」

 だが、すべての責任を一身に背負う必要はない。5月30日の交流戦開幕と同時に1軍へ昇格。パ・リーグの猛者たちとの激突を続ける中で、確実に成長曲線を描いている。8回1死一塁で巡ってきた第4打席も、結果は遊ゴロだったが、きっちりと転がし、一走・大山を二進させた。その場で求められる役割を何とか果たそうとする男は、依然、空席といえる「右翼」奪取へも着実に近づいている。

 きょう16日からはソフトバンクと交流戦最終カードを戦う。初戦は左腕・和田が予告先発のため、スタメン出場は微妙。だが、ここぞの代打で出番は巡るだろう。貯金を持って交流戦を終えるべく、背番号58のバットが再び猛虎をよみがえらせる。(八木 勇磨)

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