落合博満氏 現役ドラフトを語る「活躍の道を探してやるのも指導者」 中日監督時代の“成功例”は?

[ 2023年6月4日 23:08 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が4日、NHK「サンデースポーツ」(日曜後9・50)に出演。現役ドラフトについて語った。

 ファンからの質問で現役ドラフトについて問われた落合氏。昨年オフに初めて行われた現役ドラフトでは12選手が移籍。中でもソフトバンクから阪神に移籍した大竹は防御率12球団トップで唯一の0点台で、勝ち星もリーグトップタイの6勝を挙げるなど大活躍している。

 落合氏はまず現役ドラフトという制度の成否について「成功と言っていいでしょうね」と語った。そして環境が変わることによって活躍する選手について問われると、「中日(監督)時代にレギュラーの外野手がきちっとそろっているところで、鉄平っていう選手がいたんですよ」と話し始めた。

 当時23歳の中日・土谷鉄平はなかなか出場するチャンスがなかった。「彼をこのまま中日に置いていてもレギュラーになれる確率は非常に低かったんで、どっか球団ないかなってことで(05年オフに)楽天に金銭トレードで出して」と落合氏。その後、土谷は楽天に移籍し、登録名を「鉄平」に変更してブレーク。「野村さんによくこんないい選手だしてくれたなって褒められましたよ」と、当時楽天の監督だった野村克也氏とのやり取りを明かした。

 そして「選手を飼い殺しするってことじゃなくてね。活躍できるんだったら、その道を探してやるっていうのも指導者だと思うんですよ。そういう意味では(鉄平は)成功した部類の一人ですよね」と懐かしそうに語っていた。

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