Honda熊本 8年連続都市対抗決める 移籍4年目の柳沢、地道な努力が実を結び好投

[ 2023年6月4日 04:00 ]

第94回都市対抗野球九州地区予選 第1代表決定戦   Honda熊本5-2宮崎梅田学園 ( 2023年6月3日    宮崎・アイビースタジアム )

都市対抗九州地区予選第1代表決定戦<Honda熊本・宮崎梅田学園>8年連続17回目の都市対抗出場のHonda熊本、渡辺監督を胴上げして喜ぶ
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 Honda熊本(大津町)が8年連続17回目の都市対抗出場を決めた。第1代表決定戦は都市対抗予選初先発の4年目右腕、柳沢一輝(27)が5回2安打無失点の好投を見せ、宮崎梅田学園(宮崎市)を5―2で下した。敗者復活の第2代表決定トーナメント4回戦は西部ガス(福岡市)が2―0で沖縄電力(浦添市)を破り、宮崎梅田学園との第2代表決定戦に進んだ。

 4回にソロ本塁打を決めた4番・古寺を象徴に強打の印象が強いHonda熊本。だが渡辺正健監督は「うちは守りのチーム」という。確かに8年連続本大会出場を決めた決定戦も投手を中心にした固いディフェンスが光った。

 ヒーローは都市対抗予選初先発の柳沢だ。「先発を聞いて“よし、やってやろう”と思った」。Honda鈴鹿から移籍4年目。中継ぎが定位置だったが初めて回ってきた大役に序盤から飛ばした。「相手打線が直球に合っていなかったので力で押した」。1メートル82、95キロで最速152キロのパワーピッチャーは4回まですべて打者3人で料理。5回1死一、二塁のピンチも149キロの速球で空振り三振、さらに二ゴロを打たせて切り抜けた。

 柳沢は鈴鹿で2年間プレーの後、熊本に移籍。「徹底したウエートトレと、フォームの見直しと改造で球速を上げた」。地道な努力が4年目に実った。7回から1失点救援の大黒柱・片山を中心にした投手陣は柳沢が加わってさらに強力となった。これで6年連続第1代表獲得となり「昨年より力は上がった」と渡辺監督。21年の準優勝を超えて「今年こそ黒獅子旗を持って帰る」と高らかに宣言した。 (中島 泉)

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