アストロズとエンゼルスの間の隔たりは明らか! エ軍担当記者が厳しく指摘

[ 2023年6月4日 09:43 ]

日本時間3日のアストロズ戦で2敗目を喫した大谷
Photo By スポニチ

 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のエンゼルス担当サム・ブラム記者が「アストロズとエンゼルスの間の隔たりは明らか」と報じている。エ軍はオフの間、今回のような4連戦を想定して戦力を増強した。21年、22年は12勝26敗と直接対決で打ち負かされてきたが、今回はもっといい勝負ができるはずだ。日本時間5日までの4連戦前、エ軍の成績は30勝27敗、ア軍に3ゲーム差で、22年の世界一チームに挑戦する形。フィル・ネビン監督も対戦前、「アストロズは我々が目指している場所にいる。それは秘密でも何でもない。彼らは過去この球場(ミニットメードパーク)で多くのことを成し遂げ、ワールドシリーズでプレーしてきた。我々とも何度も戦った。この4連戦で今うちがどこまで来ているかを測ることができる」と意気込んだ。しかしながら第1戦が2-5、第2戦が2-6、第3戦が6-9と3連敗だ。

 ブラム記者は「まだ先は長いが、明らかにエンゼルスはアストロズのレベルのチームではない」と断じている。第2戦は大谷翔平とフラムバー・バルデスのエース対決。5月9日に続く同じ顔合わせとなったが、やり返せなかった。ネビン監督「走者は出したしチャンスはあったが、3度の併殺で反撃のチャンスを摘まれた。それが偉大な投手のやること。我々はああいう場面でもっとうまくやらないといけない」と唇を噛んだ。第1戦が13残塁、第2戦が8残塁、第3戦が8残塁。エ軍はチームOPS(出塁率+長打率)6位で攻撃力は増したが、もう1本が出ない。無死で得点圏に走者を進めても得点できなかったり、満塁で併殺打に終わることもしばしば。

 第1、2戦は得点圏に走者を置いて12打数2安打、第3戦は10打数2安打だった。一方のアストロズは第1戦が得点圏に走者を置いて9打数3安打、第2戦が9打数4安打、第3戦が11打数6安打だった。エンゼルスの投手は2ストライクと追い込んでも詰めが甘く、ヒットを許した。第1戦のリード・デトマーズが3本、第2戦の大谷が5本、第3戦のパトリック・サンドバルは3本。「運が悪かったのか、あるいは狙い通りにプレーできなかったのか、おそらくその間だろう」とブラム記者。ア軍の打者の2ストライクからのアプローチも良かった。要所で守備力の差も出て、試合展開に影響した。細かいことの積み重ねで、この結果になった。

 今季ここまでの直接対決は1勝5敗である。23年からMLBはスケジュールが変わって、同地区内の対戦が減る。次のア軍とのシリーズはオールスター明けでホーム3試合、その次は8月にアウェイで3試合。それで今シーズンは終了だ。5日はエ軍先発がグリフィン・カニング、ア軍が新人のJP・フランス。何とか一矢報いたい。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年6月4日のニュース