クソッ!阪神・湯浅 3点差守れず「実力不足です」 39試合ぶり失点で帽子たたきつけて自らに怒り

[ 2023年6月4日 07:10 ]

交流戦   阪神6-5ロッテ ( 2023年6月3日    甲子園 )

9回、同点を許した湯浅は悔しさのあまり帽子を投げつける (撮影・後藤 大輝)
Photo By スポニチ

 9回のマウンドを降りると、悔しさから帽子をグラウンドに叩きつけた。阪神の守護神・湯浅が3点差を守り切ることができず、きつく唇をかみしめた。

 「実力不足です。野手の方に点を取ってもらったのに、点を取られて申し訳ないです」

 先頭の山口のゴロを木浪がバウンドを合わせることができずに失策。無死一塁から佐藤都に149キロを引っ張られ右前打。無死一、二塁で重圧がマウンドにのしかかる。ここからボールが先行する流れが続いた。1死一、二塁で岡にフルカウントからのフォークを捉えられ、三塁線を破られる適時二塁打。さらに藤岡には149キロを右前に運ばれた。中野が必死にグラブを差し出すが届かない。2者が生還して同点。3失点で大竹の7勝目も消してしまった。

 「任されたところでしっかり自分の力を出せたら」と語って、1軍の戦いに戻ってきたのは5月26日の巨人戦。そこから3試合に登板し、いずれも無失点で2セーブ、1ホールドをマークしたが、この夜の登板には勢いがなかった。湯浅のセーブ機会での失敗は昨年3月29日の広島戦で1点リードの9回1死満塁で登板し、西川に逆転サヨナラ打されて以来。昨年7月1日の中日戦以来、39試合ぶりの失点だった。

 「野手の方のおかげで試合には勝てた。次にしっかりやり返せるように頑張ります」と湯浅は雪辱を誓った。岡田監督も「あんまりボールが走ってなかった。でも最後にみんなの力で勝ったんでね。次はいいピッチングをしてくれると思う」と配置転換は考えず、アツアツ投球がよみがえることを期待した。(鈴木 光)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年6月4日のニュース