戦友湯浅を救った阪神・小幡のサヨナラ打 ドラフト同期の躍進に「負けてられてないなって」

[ 2023年6月4日 07:10 ]

交流戦   阪神6-5ロッテ ( 2023年6月3日    甲子園 )

延長11回、サヨナラ打を放ち、湯浅に抱きしめられる小幡 (撮影・須田 麻祐子)
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 【記者フリートーク】 昨年12月の某日、場所は大阪市内のグラウンド。小幡はともに自主トレで汗を流し、18年ドラフト同期で昨季ブレークした湯浅への思いを語っていた。

 「ずっとケガでリハビリしてて、その中でも朝早くからずっと(2軍施設の)鳴尾浜で動いていて、その姿も見ているんで。自分は活躍できなかったですけど、そういう湯浅さんを見るとうれしいなって気持ちになりますし、もっともっと頑張らないと、負けてられてないなって思いますよね」

 1学年上の右腕の大躍進を心から喜びつつ、自らの刺激に変えていたのが印象深い。今春はともに“チーム梅野”の一員として沖縄・宜野座で自主トレを敢行。今季湯浅が離脱していた時も、甲子園の試合前練習終わりに「あの人はいつ戻ってくるんですか?」と笑みを浮かべながらも気にする姿があった。

 昨年7月1日中日戦以来、実に1軍公式戦39試合ぶりの失点でセーブ失敗した戦友を救う、プロ初のサヨナラ打。歓喜のウォーターシャワーで湯浅から肩を抱かれてもみくちゃにされた背番号38の笑顔が、一際輝いて見えた。 (阪神担当・阪井 日向)

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