メッツ千賀 5日にメジャー初の中4日登板 今後のチーム編成に影響を与えるピッチングに

[ 2023年6月4日 14:14 ]

メッツの千賀滉大(AP)
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 メッツの千賀滉大投手(30)が4日(日本時間5日)、ブルージェイズ戦でメジャーで初めて中4日で登板する。ここまで中4日に慎重だったビリー・エプラーGMは「よりストライクを投げられるようになってきている。メジャーのストライクゾーン、ボール、マウンドなどすべてに順応しているし、シーズンの3分の1に到達し、私たちも彼の身体のことがわかってきた」と説明する。複数の米地元メディアが報じている。

 チェックしたのは前回の登板からの回復状況。千賀本人から直接聞くとともに、客観的なデータからも判断を下したそうだ。バック・ショーウォルター監督も「この時期に先発投手に望む、百%に近い状態」と背中を押している。6月になると、優勝を狙うチームのGMは現有戦力を精査し、補強ポイントを明確にし、他球団のGMと話し合いを始める。

 メッツは開幕から最初の43試合は先発投手が6イニング以上投げた試合が7度しかなかったが、この16試合は10度になった。マックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダーらがケガから復帰し、安定したピッチングを見せている。カルロス・カラスコも調子を上げ、ホセ・キンタナも7月に復帰する。その上で5勝3敗、防御率3・44と好成績の千賀が、中4日でも大丈夫なのか、あるいはそうでないかを確認しておきたいところだ。それによって、チーム編成に影響があり、補強プランも変ってくる。

 現在のメッツの補強の最重要ポイントはブルペン(中継ぎ投手陣)だ。4月から5月上旬は、先発投手にケガが相次ぎ、ブルペンを酷使。守護神エドウィン・ディアスも不在のため、エプラーGMは「投手については注視している。投手が十分に足りているということはないからね」と認めている。

 チームはブルージェイズに連敗を喫し、30勝29敗でナ・リーグ東地区の3位に順位を落としたため、絶対に勝っておきたい試合。千賀はここまで中5日登板が7度、中6日が1度、中8日が1度だ。メッツのチーム編成に影響する、重要な登板で、果たしてどんなピッチングを見せるのか注目される。

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