広島に4年ぶり黒星 ソフトB・藤本監督、セーフティースクイズへの守備にムッツリ「やらせるなら…」

[ 2023年6月4日 05:02 ]

交流戦   ソフトバンク2-4広島 ( 2023年6月3日    マツダ )

6回、森下のスクイズで追加点を奪われガックリの石川(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは3日、広島に2―4で敗れ、2019年以来となる同カード黒星を喫した。打線が7回まで投げた相手先発・森下の前にわずか2安打で無得点。9回に2点を返したが、反撃が遅すぎた。さらに守備でもほころびが…。1―0の6回、森下にセーフティースクイズをあっさりと決められるなど、攻守ともに精彩を欠いて連勝を逃した。

 9回に代打・三森の右前適時打、中村晃の中犠飛で2点差まで迫り、なおも2死満塁のチャンスで打席には前夜にアーチを放っている柳田。だが、主砲は遊飛に倒れ、一打逆転の夢はついえた。8安打を放ちながら11残塁で2得点。広島戦4年ぶりとなる黒星を喫した。

 藤本監督は「8、9回だけですね。見せ場があったのは」と打線の反撃が遅かったことを悔やんだ。7回まで投げた先発・森下の前にわずか2安打に終わりゼロを並べた。「勝負どころでいい球を投げてた。打線が悪いわけじゃない。森下が良かった」と指揮官。8回に2番手・ターリーを攻め1死満塁と好機をつかむも柳田、栗原ともに左飛に凡退。0―4の9回に必死に食らいついたが、反撃は届かなかった。

 藤本監督が厳しく指摘したのは攻撃より守備の方だった。0―1の6回1死一、三塁で森下にセーフティースクイズを決められた場面だ。カウント1―0からの2球目を投前に転がされ、2点目を奪われた。

 指揮官は「バントの構えをして、セーフティースクイズを教えてくれてるのだから。やらせるならもっとチャージをしないといけない。そういうところが足りない」と渋い表情だった。森下は初球からバントの構えをしていたが、内野手が前進チャージしない中、石川は簡単にバントをさせてしまった。バッテリー、野手の意思疎通も取れておらず、あっさりと追加点を奪われた。

 この6回は無死二塁で会沢の投前バントを三塁へ野選するミスもした石川は「試合中盤のバント処理など、反省すべきところはしっかり反省します」とコメントした。「防げるところは防げるんじゃないかと思う」と藤本監督。この敗戦を教訓とできるかが問われている。 (森 寛一)

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