投手3冠の阪神・大竹　今季初被弾に猛省「打たれたら意味がない」　規定投球回には今季初到達

交流戦   阪神6－5ロッテ （ 2023年6月3日    甲子園 ）

＜神・ロ＞7回、後続を絶った加治屋（右）を笑顔で迎える大竹（撮影・大森　寛明）
Photo By スポニチ

　試合後、阪神・大竹の声はかすれていた。6回1/3を投げ8安打2失点で降板後、ベンチの最前列に陣取り大声で味方を鼓舞し続けた。

　「自分が投げている時にチームが勝つことはうれしいこと」

　最大のピンチは3点リードの4回。野手の間に落ちる不運な安打が続いて1死満塁とされたが、山口を141キロの高め直球で空振り三振。続く佐藤都も内角ツーシームで中飛に封じ、力強いガッツポーズを見せた。

　ただ、3点リードの7回1死一塁から代打・大下に内角直球を痛打された。今季初被弾となる左越え2ランに「投げきろうがどうであれ、打たれたら意味がない」と猛省。加治屋にバトンを渡し、9回に味方が追いつかれて無傷の7勝目はお預けとなった。

　それでも、6回1死を奪った時点で規定投球回数に今季初到達。6勝は巨人・戸郷と並ぶリーグトップで、勝率10割、防御率0.71は単独トップに浮上した。（石崎　祥平）