金光大阪 快進撃止まる近畿準V エース・キャリー登板回避が響くも「粘り強さは出てきた」

[ 2023年6月4日 21:07 ]

高校野球近畿大会決勝   金光大阪0―10智弁学園 ( 2023年6月4日    大阪シティ信用金庫スタジアム )

<智弁学園・金光大阪>9回、代打で登場した金光大阪・キャリーは中飛に倒れる(撮影・井垣 忠夫)
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 4日に決勝が行われ、智弁学園(奈良)が金光大阪(大阪)を10―0で下し、2007年以来16年ぶり3度目の優勝を果たした。初出場初優勝を目指した金光大阪は、投打ともに本領を発揮できず、準優勝に終わった。

 前日の準決勝で142球を投じて完投したキャリー・パトリック・波也斗(3年)が今大会初のベンチスタート。2年生の投手2人が2回までに7点を与えて点差が開いた。横井一裕監督は「完敗です。分かってはいたが強かった。初回に2失点して後手に回った」と振り返った。

 府大会決勝で大阪桐蔭を破った勢いそのままに、決勝まで勝ち進んだ。快進撃をけん引したのは、背番号1を背負うキャリーだった。大阪桐蔭戦から近畿大会準決勝まで3試合連続完投。準決勝から一夜明け、キャリーは監督に「投げられます」と伝えたものの、疲労を考慮されて先発登板を回避。同監督は「まずは2年生を投入し、中盤でキャリーを投入しようと思っていたが、そう甘くはなかった」と悔やんだ。

 府大会準決勝から4試合連続の1点差勝利で、近畿大会初出場ながら準優勝までたどり着いた。同監督は「投手が失点したときにばん回できる打力がないのは課題。ただし、チームに粘り強さが出てきた」と夏の甲子園出場に向けて手応えをつかんだ。

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