楽天の借金6は5年ぶり 石井監督は満弾浴びた2番手・鈴木翔に「仕事場ってどこなんすか」と苦言

[ 2023年4月27日 23:01 ]

パ・リーグ   楽天3―5ソフトバンク ( 2023年4月27日    ペイペイD )

<ソ・楽>ベンチで試合を見守る石井監督(右)(撮影・岡田 丈靖)
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 楽天は27日、敵地でソフトバンクに2連敗を喫し、借金が今季最多の6となった。

 先発・滝中は3回まで一人の走者も許さない完璧な立ち上がりだった。5回まで無失点に抑えていたが、6回1死二、三塁とされたところで降板。2番手でマウンドに上がった鈴木翔は柳田に四球を与えて満塁となり、続く栗原に甘く入った直球を右翼席に運ばれる決勝のグランドスラムを浴びた。

 打線は7回に辰己が2号3ランを放って1点差に詰め寄ったが、直後に3番手・安楽が1点を失って突き放された。

 満塁の絶好機での差が如実に出た。ソフトバンクは6回の満塁の場面で決勝弾が飛び出したが、楽天は4回2死満塁の場面で無得点に終わった。この回の攻撃は先頭・島内、浅村の連打で無死二、三塁としたが、続くフランコが空振り三振、岡島は三ゴロに倒れた。山崎が四球を選んで満塁としたが、安田が二ゴロに打ち取られた。

 先発投手を打線が援護できない試合が多く、19年以降ではチームの借金は4が最多(20年11月4日)だったが、借金が5を超えるのは18年のシーズン終了時(借金24)以来、3年ぶりだ。

 試合後、石井監督は「滝中は良かったと思います。かなり低く投げられて、集中して数多くの球を低く集めてくれた」と評価した。その一方で鈴木翔については「出したのはこっちの責任だけど、そういうところで出てく投手なので。そこで仕事ができないと、仕事場ってどこなんですか、ってなっちゃう。滝中が頑張ったものを何とか引き継がないと職場がなくなってしまう。仕事として見たら、自分の持ち場を構築していかないと次のレベルにいけない」と苦言。期待をしているからこそ奮起を促した。

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