ツインズ・マエケン 負傷降板か…4回途中自己最悪10失点で620日ぶり復活星ならず 今季4度目先発も

[ 2023年4月27日 03:14 ]

ア・リーグ   ツインズーヤンキース ( 2023年4月26日    ミネアポリス )

<ツインズ・ヤンキース>4回途中でマウンドを降りる前田(AP)
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 ツインズの前田健太投手(35)が26日(日本時間27日)、本拠地ミネアポリスでのヤンキース戦に先発。3回0/3で72球を投げ、メジャー登板で自己ワーストとなる11安打10失点で降板となり、2021年8月14日(同15日)レイズ戦以来、620日ぶりとなる勝利投手の権利を手にすることはできなかった。

 前田は今季初勝利を目指して4度目のマウンドとなったが、序盤からヤンキース打線に捕まった。初回1死から2番・ジャッジに左二塁打を浴び、いきなり得点圏に走者を許した。2死三塁となって迎えた4番・ラメーヒューに投じた初球を捉えられた。打球は中堅後方への大飛球となったが、中堅・ゴードンが背走からのジャンピングキャッチで救った。

 スーパープレーでリズムに乗りたい前田だったが、2回先頭のトーレスにシフトを破る中二塁打を許し、この打球を先ほどスーパーキャッチしたゴードンが悪送球して三塁に進塁する不運。続くカルフーンには一塁手のグラブをはじく強襲内野安打を打たれて先制点を許した。

 その後もバント安打、中飛、四球の1死満塁から右前2点打を浴びて3失点。さらにジャッジにまたしても左二塁打を浴びて早くも5失点目となった。

 3回は無失点に抑えたものの、4回にまたしても大量失点。無死一塁から三塁線の犠打を素手でキャッチし、素早く一塁へ送球。だが、送球はショートバウンドとなる悪送球で一塁手が後逸して二、三塁と自らピンチを広げた。そして、1番・ボルペに左中間を破られる二塁打で7失点目。さらに無死一、二塁から右中間を破られる二塁打で9失点目となった。

 大量失点に加えてアクシデントか。前田は無死二塁となり迎えたラメーヒューへの初球を投じた後、顔をゆがめた。自らタイムを取ると、トレーナーらがマウンドに向かい、そのまま降板となった。2番手のヘッドリックがトーレスに2点本塁打を打たれたため、前田は3回0/3を投げて10失点となった。

 右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)から591日ぶりの復帰登板となった4月4日(同5日)のマーリンズ戦では打線の援護がなく黒星がついたが、5回0/3を3安打1失点。9奪三振で四死球は0と持ち味の安定感を示した。しかし10日(同11日)のホワイトソックス戦後に右肘に張りを発症。先発機会を1回飛ばすと、復帰した20日(同21日)レッドソックス戦でも右足首に打球を受け、2回終了時での降板を強いられていた。

 速度約180キロの強烈なライナーの直撃に「死ぬほど痛かった」と振り返ったが、登板機会を飛ばすことなく予定通りの中5日でマウンドに立った。気迫あふれる投球で「復活勝利」をつかみに行ったが、結果には結びつかなかった。

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