広島サヨナラ勝ち立役者は、5安打&1500安打の“菊池涼介デー” 本拠地で記念打「本当にうれしい」

[ 2023年4月27日 22:40 ]

セ・リーグ   広島3-2中日 ( 2023年4月27日    マツダ )

<広・中>1回無死、菊池は三塁内野安打を放ち通算1500安打を達成し記念のボードを手にする (撮影・奥 調)
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 広島が27日の中日戦に逆転勝ちし、連敗を脱出。負ければ19日ぶりとなる借金生活だったが、8回に追いつき、延長12回にサヨナラ勝ちして、本拠地が大歓声に包まれた。

 先発の九里が7回1失点と奮投し、迎えた2点差を追う8回だ。先頭の菊池がこの日3安打目となる左翼二塁打で出塁すると、続く野間が右翼線へ適時三塁打。その後、1死三塁で4番・マクブルームが中前へ同点適時打を放った。

 この2点で延長戦に突入すると、最後は12回に韮沢が押し出し四球を選んでサヨナラ勝ち。その中で、菊池の活躍が大きかった。初回に三塁手・石川昂のグラブをはじく三塁強襲安打を放ち、史上132人目の通算1500安打を達成。3回も1死から三塁内野安打でつなぐなど一気に節目を突破すると、この日は6打数5安打。打率・321まで浮上し、試合後は韮沢とお立ち台に呼ばれた。

 以下は、ヒーローインタビューの菊池と一問一答。

 ―5安打、1500安打達成の「菊池涼介デー」でした。
 「ありがとうございます。本当に勝ち試合でね。ここに“おこぼれ”で立っていると思っていますが、本当にありがとうございます」

 ―1500安打はプロ野球史上132人目。達成の瞬間は。
 「僕らしい、汚いヒットで。鮮やかなヒットではありませんでしたが、僕らしいなと思いました」

 ―大勢のカープファンの前で決められた。
 「地元で決めることができたのは本当にうれしい。今まで手伝ってくれた裏方の皆さんや、若い頃、おごっていた自分もいたと思いますけど、文句言わず手伝ってくれた方々に感謝したいと思います」

 ―初ヒットは1年目の2012年、ここマツダスタジアムのDeNA戦。どんな思いで積み重ねてきた。
 「今は1番で、いつもと違う考え方だったり、どうしようかなという不安な部分もあるが、来た球を迷わず振り抜く、この12年だと思いますので、これからも来た球を、ひたすら振りたいと思います」

 ―通過点ですが、どんな節目。
 「そんなに深く考えていないですが、あっという間に12年目に入り、使って頂いた監督、コーチの方々に本当に感謝したいですし、何より元気でいられるのが、ここの来れた(要因だ)と思います」

 ―あこがれているファンの子供も多い。メッセージを。
 「小さい頃から、悔しいことや失敗したこともありましたが、何があっても野球を嫌いにならずに、大好きでいることが一番だと思います」

 ―サヨナラ勝ち。
 「選手全員、きょうもそうですが、最後まであきらめずに戦い抜いています。そして、勝ち抜きたいと思いますので、応援をよろしくお願いします」

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