中日・涌井、土台にあるのは強烈な向上心　「それ読ませてよ」難解な卒論にも興味

セ・リーグ   中日6―3広島 （ 2023年4月26日    マツダ ）

＜広・中＞ヒーローインタビューを終えドアラに押される涌井　（撮影・奥　調）
Photo By スポニチ

　【記者フリートーク】「走ることは、いくら年を取っても、やっていこうかな」。“スタミナお化け”と呼ばれる涌井の体力は、37歳シーズンとなる19年目でも衰えない。徹底した走り込みで知られ、沖縄・北谷の春季キャンプで、ダッシュやポール間走の際に涼しい顔で若手を置き去りにする姿は恒例だった。

　土台にあるのは強烈な向上心。今春キャンプ序盤のこと。慶大理工学部出身の福谷が卒業論文で「投球動作における球の出所の見づらさの定量化」を研究したと聞くと「それ読ませてよ」。続けて「要約して持ってきてね」と冗談交じりに付け加えてコミュニケーションも深め、すぐチームに溶け込んだ。

　若手時代から松坂氏やダルビッシュらと情報交換し吸収してきた。なかなか感情を読み取りにくいポーカーフェースでも、その行動に人柄が表れている。（中日担当・湯澤　涼）