広島のエース・大瀬良に異変 左大腿裏違和感で27日検査へ「そんなに深刻とはとらえていない」

[ 2023年4月27日 06:55 ]

セ・リーグ   広島3―6中日 ( 2023年4月26日    マツダ )

<広・中>4回3失点で降板の大瀬良(撮影・奥 調)
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 広島は26日の中日戦に3―6で敗れた。リフレッシュ期間をへて14日ヤクルト戦以来、中11日の先発マウンドに上がったエース・大瀬良大地投手(31)が試合中に左太腿裏の違和感を訴えて今季最短の4回6安打3失点(自責2)で降板し、2敗目。きょう27日に検査を受ける予定で、その診断結果を待って、今後の方針を決める。連敗を喫したチームは13日以来の勝率5割に後退した。

 エース・大瀬良が、痛恨のアクシデントに見舞われた。2―2の4回2死三塁、岡林へ投じた初球カーブを捕手・坂倉が捕逸。本塁のカバーに入った右腕は一連のプレー中に、左太腿裏に違和感を覚えた。大事を取り、今季最短の4回6安打3失点(自責2)で降板となった。

 試合後の新井監督は降板の経緯を「違和感があったということだったので、大事を取った」と明かした上で、今後については「(病院に)行ってからになる」と付け加えた。きょう27日の検査結果を待って、今後の方針を決める予定。大瀬良本人は「(違和感は)4回で最後の打者の時。歩いたりとかは問題ないので、そんなに深刻とはとらえていない」と患部の状態について説明すると、歩いて球場を後にした。

 大瀬良は前回14日ヤクルト戦で2勝目を挙げ、翌15日にリフレッシュ目的で出場選手登録を抹消。当初は25日の中日戦で復帰予定だったが、雨天中止を受けてこの日、中11日の登板間隔でスライド登板となった。満を持して臨んだマウンドだったが、序盤から本来の姿は影を潜めた。

 立ち上がりの初回は岡林の右前打、細川の中前打などで1死一、二塁のピンチを背負った。石川昂を中飛、福永を空振り三振に仕留めて無失点で立ち上がったが、リズムに乗れないまま3回に均衡を破られた。

 1死三塁から細川に左翼線適時二塁打を打たれて先制を許すと、なおも2死二塁から福永にも左前適時打を浴び、2失点。直後に味方が同点に追いついたが、抑えなければいけない4回も先頭・木下の二塁打を皮切りに2死三塁とされ、捕逸で勝ち越しを許した。そしてエースの役割を果たすことなく、降板を余儀なくされた。

 「10日間もらって、気持ちも入れて臨んだ登板だった。最初からうまくいかないこともあって、こういう形になった。いろんな思いはあるが、検査もあるので、それ次第で、やれることをやっていきたい」

 カード別では自己最多の16勝を挙げていた中日戦で、チームを流れに乗せられず。今はただ、患部が大事に至らないことを願うのみだ。 (長谷川 凡記)

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