シティライト岡山　下手投げ金津が1失点力投「何秒まで粘れるか…」好投の裏に“あのルール”

社会人野球JABA京都大会   シティライト岡山2―1NTT西日本 （ 2023年4月27日    わかさスタジアム京都 ）

＜シティライト岡山・NTT西日本＞先発して6回1/3、1失点に抑えたシティライト岡山・金津知泰（撮影・河合　洋介）
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　シティライト岡山の下手投げ右腕・金津知泰（25）が6回1/3を被安打7、1失点にまとめる力投で連勝に貢献した。

　「何としても勝ちたかった。直球とツーシームの感覚が良かったので、その2球種で自分の有利なカウントにすることができました」

　三者凡退は4回の1イニングのみと我慢の投球だった。2―0の6回は、単打2本と死球で2死満塁を招いて、2打数2安打の徳丸天晴を打席に迎えた。「2打席とも緩い球で打たれていたので、強い球で押していこうと思った」。直球系で押し込み、三ゴロに仕留めた。

　ピッチクロックを味方につけて、好投に結びつけた。

　「僕みたいに球が速くない投手は同じテンポではダメ。残りの秒数が見えるので、何秒まで粘っていいか分かりやすい」

　投手はボールを受けてから走者なしでは12秒以内、ありでは20秒以内に投げなければならない。今年から採用された制度に悩まされる投手もいる中、金津は制限いっぱいまで粘って打者を焦らしたり、突然間隔を短くするなど工夫。投球の間合いを自在に操って相手打線を翻弄（ほんろう）する姿に桐山拓也監督から「思い切って間（ま）をつくったり、テンポよく投げたりしながら、制球よく四隅に投げられていた」と称えられた。