584日ぶりアーチ!広島・広輔 “懐かしい”お立ち台で「ファンの声援がすごく後押しになった」

[ 2023年4月9日 16:38 ]

セ・リーグ   広島4-2巨人 ( 2023年4月9日    マツダ )

4回1死、右越え本塁打を放ち、ナインに迎えられる田中(撮影・平嶋 理子)
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 広島・田中広輔内野手(33)が、9日の巨人戦で2季ぶりアーチを放ち、試合後にお立ち台に呼ばれて大歓声を浴びた。

 2-1で迎えた4回、デビッドソンが2戦連発となる4号ソロを放つと、田中も続いた。1死後に巨人先発・赤星の初球スライダーを捉えて、右翼席に吸い込まれる一発。21年9月2日のDeNA戦以来、実に584日ぶりの一撃で巨人を突き放した。

 お立ち台にはマクブルーム、玉村と並んで登壇したが、田中の名前が呼ばれると、一際大きな声援が飛んだ。お立ち台から浴びる歓声の感想を聞かれた田中は「本当にうれしくて、懐かしいように感じます」と、しみじみ語り、さらに大きな拍手を浴びた。

 この日は「8番・遊撃」でスタメン出場。第2打席だったアーチについては「1球目から積極的に、という気持ちで」と、見事に初球を狙い撃ちした。一方で「手応えはすごく良かったんですが、案外ギリギリだったのでビックリしました」と、正直な感想をまじえつつ振り返った。

 2季ぶりに回るダイヤモンド一周。その気持ちを聞かれると「正直、もう打てるかな、と思っていたんですけど、ファンの皆さんの声援がすごく後押しになって、打席で力になっています。ありがとうございました」とスタンドの鯉党に向かって感謝。台頭する若手にまじり、キャンプから汗を流してきたベテラン戦士は「1日1日、思い残すことなく、一生懸命やろうと思っています」と胸に秘める決意を明かした。

 これでチームは4連勝で、一気に借金完済。それでも田中は「まだまだ先は長いですので、目の前の1試合1試合を全力で戦っていこうと思います。もっともっとチームの勝利に貢献したいと思います」と約束して、この日一番とも言える声援を浴びていた。

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