九産大の江越がリーグ戦初登板、初先発で3失点完投　遠戚の日本ハム江越の激励も力に

福岡六大学野球春季リーグ   九産大12―3日経大 （ 2023年4月9日    九産大 ）

＜九産大・日経大＞3失点完投の江越
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　九産大は大学のリーグ戦初登板、初先発だった最速150キロ右腕の江越永輝投手（4年）が9回3安打3失点で完投し、チームの今季初勝利に貢献した。対戦成績は1勝1敗で勝ち点をかけてあす10日に第3戦が行われる。

　九産大は8日の開幕戦で9回に同点に追いつかれ、10回タイブレークの末に逆転負け。連敗すれば勝ち点を失うというプレッシャーのかかる中での江越の初登板だった。「めちゃくちゃ緊張していました」と振り返る。初回1点、2回2点と味方が幸先よく江越を援護した。「野手もしっかりと初回から点を取ってくれたので、それに応えなくてはいけないなと思った」と燃えた。力強い直球とスライダーを武器に初回1死から2回2死までの4者連続三振と好投した。「2回までの立ち上がりが良かった」と振り返った。

　海星高校時代には3年夏の甲子園に出場。大学でも飛躍が期待されたが、ぶ厚い投手層の前でなかなか頭角を現せなかった。残り1年に向けオフは高校時代のフォームに戻したという。「いい感じでボールがいくようになりました」とオープン戦では自己最速を更新する150キロをマークしたという。

　日本ハムの江越大賀外野手（30）は遠戚にあたる。オフの期間に会う機会があり、「最後やけ、しっかり力を出し切れよ」と声をかけてもらったこともパワーに変えた。