DeNA 3連勝に導いた関根の「空間把握能力」 コンマ数秒スタート決断

[ 2023年4月9日 05:00 ]

セ・リーグ   DeNA3-1中日 ( 2023年4月8日    横浜 )

<D・中>5回、伊藤の内野ゴロで、三塁へ進む関根(中央)(撮影・久冨木 修)
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 【追球ズーム ここにFOCUS】一瞬の判断が生死を分ける。開幕4連敗後の3連勝への道筋を示したのは、DeNA・関根の「空間把握能力」だ。0―1の5回1死二塁の二塁走者。伊藤が涌井から三塁へ強い打球のゴロを放った。セオリーはステイだが、カリステの捕球と同時にスタートを切り、慌てた相手のタッチをかいくぐってセーフとなった。

 二塁走者は自分よりも向かって左方向にゴロの打球が飛んだ際にスタートを切るのがセオリー。なぜ、関根はスタートしたのか。「定位置より少し深い守備で、あの位置ならタッチにきてもかわせると思った」という。自身の走力、相手の捕球位置も考慮し、コンマ数秒でスタートの決断を下した。

 打者の伊藤は三ゴロでアウトとなったが、2死でも走者が二塁と三塁ではマウンドの涌井が感じる重圧は格段に違う。続く投手のガゼルマンは右中間に同点二塁打。三浦監督も「攻めた走り」と関根の走塁を称える。プロ10年目で初めてマークした4安打よりも、光輝く三塁への進塁だった。(大木 穂高)

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2023年4月9日のニュース