衝撃の150キロ超38球で快投 法大・篠木健太郎「唯一無二、篠木という投手になる」

[ 2023年4月9日 14:16 ]

東京六大学野球春季リーグ戦 第1週第2日   慶大3―2法大 ( 2023年4月9日    神宮 )

<法大・慶大>8回無失点の好投を見せた法大・篠木(撮影・木村 揚輔)
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 法大は2―0で迎えた9回に2番手左腕・吉鶴が3失点で逆転負けを喫した。これで1勝1敗となり、あす10日の第3戦で慶大と勝ち点獲得を争う。

 3年生の最速157キロ右腕・篠木は先発で8回を5安打無失点。勝利には結びつかなかったが、この試合最速の155キロなど38球も150キロ超を計測した直球を軸に8三振を奪った。

 「試合を通して自分のストレートを投げ続けることができた。去年から組み立てを意識して取り組んできた。真っすぐで押せていたと思います。練習の時に大島助監督が“勝負所でもう一踏ん張りできる力を持っていないと勝負できない”と話しをされていた。8回が勝負所だったと思ったので、もう1回ギアを上げられたのが良かった」

 球種のクセが出やすいため、近年の投手では珍しいワインドアップで投じる来年のドラフト上位候補。「自分の中で好きというか、こだわりがある。そこは変えないように投げています。人とかぶるのが嫌い。投手として唯一無二というか、篠木という投手になる。篠木といえばこれというものがあった方がいい」と信念を貫く。

 昨年は大きく足を上げる二段モーションのフォームだったが、今年は足を上げる回数を一度に修正。「鹿児島に行くことがあって、(監督の)加藤さんから二段じゃなくて一段の方が合うんじゃないかと話しを受けた。僕としてもポイントをつかめば二段も一段も変わらない。加藤さんの意見を生かした形です」と経緯を語った。

 背番号18は「明日もしっかり投げる準備をしたい。最後にチームが勝っていればいい。そこに貢献できるように頑張ります」と頼もしく語った。(柳内 遼平)

 ◇篠木 健太郎(しのぎ・けんたろう)2002年(平14)5月7日生まれ、群馬県出身の20歳。小3から野球を始め、明和中時代は硬式の館林ボーイズでプレー。木更津総合では1年春からベンチ入り。同年夏に甲子園出場を果たした。法大では1年秋にリーグ戦初登板。1メートル77、75キロ。右投げ左打ち。

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