ソフトB 光成にお手上げ 今季初の無得点 藤本監督「最高の投球をされた。次回はやり返しましょう」

[ 2023年4月9日 07:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0―3西武 ( 2023年4月8日    サンマリン宮崎 )

<ソ・西>8回を終え、選手交代を告げる藤本監督(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 まさかの連敗だ。ソフトバンクは8日、宮崎で西武と対戦。相手先発・高橋の前に8回まで11三振を喫するなど今季初の無得点。開幕5連勝の後に2連敗を喫した。藤本博史監督(59)は「最高の投球をされた。次回はやり返しましょう」とリベンジを誓った。9日は鹿児島で「ファイト!九州デー」の第2戦として再び西武を迎え撃つ。

 開幕5連勝後に、まさかの2連敗。打線が完璧に足止めを食らっている。6日はオリックス・山本、この日は西武・高橋の分厚い壁が立ちはだかった。当然、試合後の藤本監督の足取りも口も重たかった。

 「今日、高橋くんに最高の投球をされたと思う。去年は案外、打てていたけど…。次回はやり返しましょう」
 昨季、高橋には2勝2敗のタイで、通算でも9勝12敗だった。大苦戦右腕とまではないが「直球も強かったしフォークとカット(ボール)やね」とこの日は制球、切れ抜群の決め球を称えるしかなかった。

 絶好機は3度あった。特に8回は痛恨だった。先頭の上林が二塁打で出塁も続く甲斐には送りバントの指示。ただ、高め直球に球威を殺し切れず高橋へのゴロとなり、三塁送球でアウト。「難しい場面だけど、あそこでしっかり(犠打を)しないと得点にはならない。誰しも失敗はあるが、反省点」と、凡事徹底を促した。さらに続く1死二塁では周東がフォークに三振、近藤が三飛に倒れた。

 最初のチャンスは2回に訪れた。2死一、二塁の場面で上林がフォークに三振。同回は先頭の栗原、振り逃げの牧原大、中村晃、そして上林と1イニングだけで4三振を食らう珍事も。7回2死一、三塁では今宮が遊ゴロ。各打者は早々と2ストライクに追い込まれてから、3つのボール球を挟まれ手玉に取られ、高橋の前に本塁は遠かった。指揮官は「凡打でもいいので(ポイントを)前で仕留めないと。振らないとタイミングすら合わない」と11三振を嘆くしかなかった。

 頼みの近藤も2試合連続無安打。牧原大は開幕からの連続安打試合が6でストップし、今季初の零敗を喫した。両軍ともにキャンプを張る宮崎県開催。ただ、サンマリンスタジアムでは08年5月13日に西武に勝って以降公式戦で勝利を挙げていない。

 鷹打線の急な沈黙。宮崎県の方言で前県知事の発言から流行語にもなった「どげんかせんといかん(どうにかしないといけない)」。そんな余韻を醸し出したまま、試合後にはすぐさま今日の西武戦の舞台・鹿児島へバスで乗り込んだ。(井上 満夫)

続きを表示

2023年4月9日のニュース