オリックス・宮城 WBC後初登板で今季初勝利 侍投手陣の無敗バトンつないだ

[ 2023年4月8日 07:05 ]

パ・リーグ   オリックス4―2日本ハム ( 2023年4月7日    京セラD )

<オ・日>4回を終えベンチに戻る宮城(撮影・奥 調)
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 WBC帰りのオリックス・宮城が成長した姿を見せつけた。今季初登板で6回を1安打無失点7奪三振。今季初勝利を挙げた。

 「真っすぐとカーブがよかった。緩急を使うこともできた」

 立ち上がりは最速151キロの速球で押し込み、二回り目からは最遅92キロのスローカーブも交じえて投球の幅を広げた。最大球速差は59キロ。緩急自在の投球で、日本ハム打線をほんろうした。

 21歳の若さで選出された侍ジャパンでは3月11日チェコ戦で救援登板して5回1失点。登板は1試合で、米国ではブルペン入りもままならずシーズンへの調整は難しかったが、それ以上の収穫があった。大舞台での経験が生きたのは6回。1死から味方失策絡みで一、二塁とされても慌てず、松本剛を二飛、野村を空振り三振に仕留めて拳を握った。

 「昨年までは、しんどくなって目先のことだけ集中することがよくあったが、今年は周りもいい感じで見られるようになった。考えながら野球ができているのはWBCがあったからこそ」

 WBC後に自身のSNSでダルビッシュ(パドレス)にグッズをおねだりし、右腕から反応を得たやりとりが話題となった。この日までにバスタオルや小物入れなどが届き「しっかり送られてきました。すぐに使いました」と感謝した。

 これで侍ジャパン投手陣は日米で今季延べ10投手が先発して7勝0敗、防御率0・47。若武者も無敗リレーのバトンをつないだ。得意の日本ハムにも通算6試合で3勝無敗とし、チームも2連勝で貯金1。中嶋監督も「制球、緩急、球のキレ、すべてよかった」と称賛した。 (中澤 智晴)

 ▼オリックス頓宮(4番起用に応える2安打2打点)いいところで打てたので良かった。打順は意識していない。何番打っても場面に応じて、打撃できたらと思う。

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2023年4月8日のニュース